【詩】施し・6 of Pentacles

6は調和や和合を意味する
ペンタクルという豊かさの旅路で
調和に焦点が当たると
施しを与え受けるという
富の循環が浮かび上がってくる

中央に大きく描かれた富裕者は
赤い衣装を身につけて
左手に天秤を持ち
右手で施しを与えている
赤い服は熱意を表し
この施しが自らの意志によって
為されていることを示す

跪いている二人の人物は
ひとつ前のペンタクルの５で
教会の下を通り過ぎていた人物だろうか

一人は黄色いショールを羽織り
もう一人は水色のショールを羽織る
黄色は希望や祝福の色で
青色は精神性の色だ
彼らは物質的に満たされるだけでなく
精神的にも満たされるだろう

天秤は公平であること
調和が取れていること
与えることと受け取ることが
バランスしていること
を表している
6は上向きの三角と
下向きの三角が
組み合わされ
和合している数なのだ

したがって
ペンタクルの6は
物事が調和していき
エネルギーが循環していくことを
表しているカードになる

これまでの状況が厳しく
孤立無援だと思っていた人にも
光の手が差し伸べられる
あるいは自分の富を
がっちりと抑え込んでいた人は
与えることの喜びに
目覚め始めるかもしれない

豊かさの道は循環の道だ
自らを開いて与えた分
空いたスペースには
光が満たされてゆく
また真の豊かさへの道は
相互関係の中にあるということを
示唆しているのかもしれない