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誰かのために無理をしてしまう意外な理由

誰かのために無理してでも頑張ったことは美談として語られることが多いのですが、積極的にやめた方がいいことでもあります。

愛情から「やってあげたい」と思って少し無理をしてやったは、言葉通りにどこかに無理が生じています。自分が普通に出来る範囲を超えて、体力が削られていたり、心の余裕も減ってきています。

減った分は、補いたくなるのが人の性質の1つです。失った物は別の形であっても取り戻したくなるものです。

そうでもしないと、つらいからです。喪失感は耐えがたい苦痛です。きっと大昔から人間に備わった生きるために必要な能力なんだと思います。大昔だったら食べ物を奪われたら生きていけないですしね。

現代人も同じ感覚があります。誰かのために無理をしたことで体力が減ったり、心の余裕が減った時に無性に食べたくなる方がいると思います。

甘い物を食べたくなったり、お酒を沢山飲みたくなったり、脂っこいものを食べたくなったりして、お腹を満たすことで喪失感を補っている場合があります。

ストレスが溜まるとお腹が空いていなくても食べちゃうのは、喪失感を補うためかもしれません。

他にも、睡眠時間を削ってまで夜中に動画をなんとなく見て時間を潰しているのも、好き勝手に時間を使うという自由を手に入れることで喪失感を補っていることもあります。

喪失感を補えているのであれば、問題はありません。

ただ毎日のように無理をして体力や気力が減っている場合、喪失感を補えなくなることもあります。

すると、満たされている人を見た時に満たされない自分を虚しく感じて反発するようにイライラしてしまいます。

また無意識にイライラすることで、喪失感を周りの人に補ってもらおうとすることもあります。

これは子どもの頃に泣いたりわめいたりした時に、周りの大人が機嫌を取ってくれた経験から、イライラすると誰かがどうにか満たしてくれるんじゃないかと無意識に思うようになることが考えられます。

誰かのために無理をして頑張って喪失感を感じて、頑張って喪失感を補ったり、イライラしたりしないために根本原因から解決していくことが重要になってきます。

根本原因とは、良い母でいること、良い嫁でいること、良い子どもでいること、良い社員でいること、良い上司・部下でいようとすると、無理してしまうことです。

思い切って、理想的な人になることをやめてみましょう。

理想的な人でいることを辞めると、文句を言われることもあると思います。嫌な顔をされることもあるかもしれません。

でも、それでいいです。無理してまで全員に認められようとしなくていいんです。

誰かのために無理をしないで、やりたいことをやれる範囲でやっていけばそれで十分なんです。あなたのことをちゃんと認めて、ちゃんと愛してくれる人がたくさんいます。



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