孤独感こそ生きる糧になる
心理学では、全ての感情には意味があると言われています。怖いと思うことで防御力を高められたり、不安があるからもしもに備えられたりします。
今回は孤独感について考えてみようと思います。
結論から言うと、孤独感があることも意味があって、孤独感を無くそうとしない方がいいと思っています。
もし孤独感がなかったら、インターネットの世界にはまず行かないし、友達も作らないし、結婚だってしないかもしれません。
だって、1人で本当に平気だから。
他人のことなんて何も気にならないし、全く興味も沸かない。会話もしないし、目線も合わせない。ちょっと極端なことを言ってしまいましたが、孤独感が完全になかったらそうなってもおかしくないと思うんです。
そもそも人間って孤独感がなくて他人と関わらなくなったら死んでしまう生き物のような気がしています。
孤独感は死に近い思考のように感じますが、実際は逆なんじゃないでしょうか。
孤独感があると他者を意識します。その時に自分と他者を比較して、初めて自分がどんな人間なのか自覚することができます。
自分の好きなこと、やりたいこと、楽しいことが自覚できれば、それは生きる意味になります。
孤独感があると集団を意識します。集団を意識すると、どんな人と関わっていきたいのか、どんな自分として多くの人と関わっていきたいのかが分かります。
つまり、孤独感があることで、自分自身のことをちゃんと知ることができるのです。
もし自分のことを全く知らなかったら、生きていること自体の貴重性が自分の中でものすごく低くなります。
風邪を引いた時に治そうとするのは、生きていることに価値があることをしっているから。自分に生きたいという意思があるからです。
でも自分のことを本当にどうでもいいと思っていたら、お腹が空いてもご飯は食べないし、寝ないし、風邪を引いても治そうとしないのかもしれません。
孤独感があることで、生きられているんだと思います。
だから、孤独感を悪者にしないくていいんです。
孤独感があるのは人間として普通だし、もし無かったたらなんか色々ヤバいらしいと思ってみるだけで良いので、排除しようとするのをやめてみてください。
自分の感情の中に悪者っぽい感情があると、排除しないと幸せになれないような気がするかもしれません。
でも、そんなことないです。絶対にないです。
孤独感を思考の中で占める割合は人によって違います。
「友達と遊んだ後はちょっとだけ寂しいって思うかな~」くらいの孤独感を持つ人がいる一方で、常に孤独感と一緒にいるような人もいます。
人と比べて「こんなに孤独感を感じるのはおかしいんじゃないか」と考え始めることが、悩みの始まりになる場合も多くあります。
でも、人それぞれに必要な孤独感の量は違います。
きっと、孤独感を他の人よりも感じやすいし、明らかに思考を占めている割合が多い人は、自分のことをもっともっと知りたいと思っている人です。
いままでの人生の中で人との繋がりの中でたくさんの疑問があって、それがまだ解消されていないのかもしれません。
または、自分のことが大好きでもっともっと知ってあげたいと思っているのかもしれません。分かってあげるって大きな愛情だから。
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