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イギリス、緑がてんこもり

5年間住んでいたモンゴル。
1年の4分の3は、ほぼ冬。

極寒の世界に広がるのは、葉っぱを落とした
裸木と土壌の茶色。
そこにのっかる雪の白さ。
そして天空の輝かしい青。

この三色だったんですね。

緑色はない。
次の春までおあずけ。

今回戻ってきたイギリスは、まず目に入って
くる色と言えば、緑、この一色です。

ふさふさ、もこもこの葉っぱをつけた
木々が風になびいて、ザワザワ揺れている。

モンゴル在住時に一時帰国したとき、
ザーッと音をたてて揺れる葉っぱの音が
こんなに騒がしいほど賑やかなもの
だったっけと驚いた記憶があります。

葉を落としてすっからかんになったモンゴルの
冬の木々からは、こんな音は聞こえる由も
ありませんからね。

7年前、タンザニアへ移住することになった時
カタールのドーハ空港で乗り換えをしたことが
あります。

初めて中東の空港の窓から見た景色。
緑が皆無じゃないですか。木が一本もない!

この景色を見たとたん、酸欠状態になりそうで
思わず魚みたいに口をパクパク!

少ない酸素をカラダに摂り入れたろうと
無意識の行動が働いたようで(苦笑)

緑がてんこもりのイギリスは、
信号待ちしている町角の一角でさえ、
野生のローズマリーが青々と茂っています。

シューッとなでた手のひらを顔に近づけると
まぁ、なんといい香り。

モンゴルでは貴重だったハーブ類。
たまにマーケットで新鮮なものを見つけると
冷凍して大事に大事に使ってましたっけ。

ここでは、わんさか採り放題。

エメラルドグリーンの自然の恵み。
自然は本当に、無償でたくさんのものを
私たちに与えてくれている。

それに気付けるかどうかは、私たち次第です。

手を合わせて大切に享受したいですね。

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