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時間の流れ

私が初めてイギリスに来たのは25歳のとき。

イギリス南部にあるイーストボーンという
町に語学留学して、人生で初めてうろたえた
ことがあります。

それは、それまでの人生で経験してきた
「時間の流れ」がまったく違うということ。

日本での生活がザァーッという豪音とともに
瞬時に流れ去っていく川の勢いだとすれば、

イギリスでの生活は、流れていってるのか
わからないほどのゆったりとしたペースで
川面が動いているといった感じ。

あぁ、そうだった。
これも前にイギリスで味わっていた感覚だと
思い出しました。

自分のやることが山積みであれば、
どこにいようと関係なく
時間の流れは早い?

いや、それだけじゃないと思うんですよね。

昔、福岡から札幌へ仕事が転属になったとき、
千歳空港へ降り立った瞬間、
鼻腔を通して感じられたもの。

大地をうねるようなのんびりゆったりとした
空気だったんですね。

イギリスでもロンドンでは気が張った空気を
感じます。列車で戻って地元のポーツマス駅に
降り立つだけで、

潮風の漂うスローな空気が肌で
感じられるのですよ。

ホリデーで南国の島へ行くときもそうじゃない
ですか。その土地が持つ独特な時間のペースが
自分をゆったりさせてくれます。

パソコンを開いたら、たとえ、そこでも
やることが山積みにあったとしてもですよ。

その土地の自然、空気、生き物、気候、そして
目には見えない何かしらのパワーによって

場所も国も、それぞれの個性がある。

タンザニア、モンゴルとかなり波の荒い国を
くぐりぬけて来たあと、このさざ波すらたって
いない静かなイギリスの時間の流れ。

ちょっと口をあんぐり開けて、
その時間と対面中の私。

イギリス人のご家族にお庭でのBBQに
お誘いいただいている午後ですが、

あいにくのグレーの空に大粒の雨模様という
イギリスの典型的な天気です。

これもイギリスでの時間の流れだな。

みなさんの場所ではいかがでしょう?

写真)今日のお呼ばれのプレゼントとして
買ったバラ。こんな色、大好きなんです!

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