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新世界の中で生きてる

生まれてから20年弱。記憶の中でこれほどまでに世界が世の中が変化しているのを実感するのは初めてかもしれない。

これまでは本当に平和?安心?安全?な世界だった。今は心のどこかで怯えている気がする。少しでも自分の体に異常があれば、もしかしてと疑ってしまう。これまで以上に神経質になった。ほんと今までの世界はなんて安心安全な世界だったんだーって思う。

そんな安心安全な世界から一変して、withコロナの世界。

この世界ではあらゆる業界の会社や人が苦しい思いをしている。お客さまあっての飲食店は、この凄まじい感染力を持ったウイルスにより大打撃。休業を余儀なくされたお店、閉店に追い込まれたお店、沢山の美味しい料理と文化のあるお店が失われる。残酷すぎる。

withコロナの世界では多くの飲食店がTAKEOUTを開始。僕の実家もフレンチのレストランを営んでおり、家で自粛している方達のために少しでも幸せな時間をつくってもらいたいという想いを込めて、通常営業を行いながらTAKEOUTを開始した。

実は父には「美味しくて新鮮な食材のお料理を出来立てで温かい状態で食べて頂きたい」という想いがあり、出来立てを食べていただくのが難しいTAKEOUTは絶対にやらないと決めていた。しかし、流石にやらざるおえなくなった。これまで一緒に歩んできたスタッフを守るために、沢山の歴史を持ったお店を守るために、お店の料理を楽しみにしているお客様のために。

TAKEOUTを開始して注文が予想以上に入ってきた。注文していただくお客様に感謝の気持ちでいっぱいだった。お客様の中には「頑張ってください」と直接声をかけてくださる方もいて、その時は本当に元気をもらえた。

そしてこれからが最近考えていることなんだけど、TAKEOUTを開始して一週間、これまでご注文をいただいたお客様の大半は、常連さんや知り合いの方など比較的近場の人たちが多かった。

次の一週間、二週間後から本当の戦いが始まる気がする。これまでに食べにきていただいたお客様をどう呼び込むか。どう知ってもらうか。もう一度TAKEOUTしたいと思ってもらえるにはどうすればいいか。

これからどうなるかが全く読めない中で、とりあえずやってみることは大事なんだけどこのまま短期的なことをやってたら危険な気がして、この新世界で新しい飲食店のあり方っていうのを創造して行かないといけないんじゃないかなーと思ってて。

今いるスタッフを守りたいし、フレンチなんだけどお店の席にはお座敷があって少し和が混じったこのお店も守りたい。親にもあまり苦しい思いをさせたくない。

だから、このお店はなんのためにあるのか。このお店の料理を通してどんな未来を作りたいのか。ありたいお店の姿を考えてみるものの、中々腑に落ちるものが出てこず・・・正解のない問いを考えるのは本当に頭を悩ませるなー。

父にもこの考えていることを全て言ってはいないんだけど、「これからどうするー?」とお店のことを2人で話したりしている。それでも中々出てこない。

一歩でも前に進みたいな。考え続けよう。

マザーハウスの山崎さんもおっしゃられていたけど、このwithコロナの世界で楽観的なのことの1つは未来を創造すること

飲食店もきっと未来があるはず。ここで終わりじゃない。

フレンチには無限の可能性があるんだから!!!





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