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【書籍要約】1分間マネージャー

企業規模や業界にもよると思いますが、入社して3~5年くらい経つと部下ができてマネジメントをするタイミングにもなりますよね。
個人的にもマネジメントをするようになったのですが、中々上手くいかずに悩んでいた時に出会ったのが、題目の書籍でした。(現在は新版も出版されているようですので、ご興味がある方はそちらもご覧ください)


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ボリュームも多くなく、ストーリー形式で話が進みやすいのでとても読みやすく、シンプルで直ぐに実践できる内容でした。
今回は本書の要約と感想を紹介したいと思います。

<1分間目標設定>
・部下が自分の目標について同意し、承知する
・良い行動とはどういうものかを知る
・目標は1つずつ、250語以内で1枚の紙に書きつける
・各々の目標は何回でも読み直す。だが、どの目標を読むのに1分とかからない
・1日のうちで、ときどき、1分間使って自分の目標達成具合を調べる
・自分の行動が目標と合致しているかどうか調べる

タイトルにもなっていること通り、「1分間」「250文字」という直ぐに読み返せる状態、直ぐに目標の達成状況や行動と合致しているかが確かめられるのが大事ですよね。新しい期が始まる時にマネージャーと目標設定をするのはよくあることですが、その後部下が自発的に毎日振り返りをしてもらうため仕組みは各チームで深掘りする必要がありそうですね。

<1分間称賛法>
・前もって部下に伝えよ。彼らの仕事ぶりを指摘する意図があることを
・その場ですぐに褒める
・正しく、うまくやった事柄を具体的に話してやる
・うまくやったのをみて、上司としての自分がどんなにいい気分になったか、それが組織やその中で働く人々にいかに役立つかを話す
・沈黙の時間をおき、いかに気分がいいかを当人にも感じさせる
・引き続き同じように頑張るように励ます
・握手をしたり、触れたりして、組織の中で部下が成功することを援助していることをはっきりわからせる

今の時代、触れたりするのは難しいかもしれませんが、いかにこちらに援助する姿勢があることを伝えるかは重要ですよね。また、特に2つ目の「その場ですぐに褒める」と4つめの「まくやったのをみて、上司としての自分がどんなにいい気分になったか、それが組織やその中で働く人々にいかに役立つかを話す」が実体験としては最も部下のパフォーマンスが上がっている印象があります。

<1分間叱責法>
・部下がやっていることをはっきりと、曖昧でないことばで指摘するつもりだということを”前もって”はっきりとわからせる
・間違った点はただちに叱る
・何がまちがっているかを具体的に教えてやる
・間違いを見てどう感じたかを部下に話す。確実ははっきりとしたことばで。
・不愉快でも、沈黙の数秒間を置き、あなたの感じを置き、あなたの漢字をしみじみと相手に”味合わせる”
・本心から部下の味方であることがわかるよう、握手をしたり、肩に手を置いたりする
・部下を高く評価していることを思い出させる
・この状況での部下の実績は別として、部下に好意をもっていることを、もう一度、はっきりという
・叱責が終わったら、それですべておしまいということをよく認識する

指摘する意図があることを伝えるのは結構に難しい気がします。個別に伝えるよりも自分のスタンスとして行動なり全体に伝わるような振る舞いをすることと、部下に対しては悪意がないことを伝えることが大事ですね。自分の尊敬する上司からよく感じていたのは、あくまでも「事柄」にのみフィードバックをされている、感情的にならない、長々と引っ張らない、という指摘に対しての納得感と不快感がないこと。その積み重ねで建設的な会話が生まれ、長期的には信頼関係の構築にも寄与すると思います。

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