「ガクサン」5巻読む-3 シングルマザーからの「なんで勉強ってしなきゃいけないんでしょうか?」という問いにどう答えるか
勉強してこなかった親が、おとなになってから困っている。
でも「勉強ができることでどんな良いことがあるか」は説明できない。
なぜなら自分は勉強してこなかったから。
そういう親を見て、子供も勉強なんか要らないって思ってしまう。
「教育格差」の再生産と呼ばれる現象ですね。
今までの振り返り
1巻では
・自分の学習レベルを確認することの重要性の話
・「できないところを潰す」効果的な復習の話
・希望する進路に応じた「学習ルート」が存在するという話
2巻では
・参考書選びの考え方の話
・進路選択の考え方の話
・モチベーションに頼らず学習を継続するコツの話
3-1では「基礎読解力」の重要性の話
3-2では「勉強時間の確保」の考え方の話
3-3では「認知特性」を意識した勉強の話
4-1ではノートの取り方についての話
4-2では復習の重要性と、いつ復習するべきかの話(重要)
4-3では苦手な科目、とっつきにくい科目の独学をどうするかという話
5-1では参考書のこだわりポイントを理解してフル活用したいという話
5-2では入試制度改革によってどういう能力が今後求められるかという話
をやってます。どんな話だったかを思い出せない人はリンク先をもう一度チェック!
勉強をする(できるようになる)ことの目的とはなにか
もちろん、その答えは抽象的なものになりがちなんだけどね。
勉強やったことがない親はこういう認識かもしれない
勉強できない人間、まじでこういうことを無邪気にいうよね。
可哀想なのはお前だと言いたくなるけど。
ただ、勉強というのは第一には「楽しく生きるために」「幸せになるために」必要なのだ
特にインターネット社会になればなるほど、「検索できるから知識なくても良い」ではなくむしろその逆になります。
1:勉強することで何かを深く理解して面白いと思えるようになる。
2:そうするとその面白いを通じて人と繋がれる。
まずこの1のステップは勉強しないと得られない。
勉強せずに得られる楽しいと、勉強をして見る楽しさはぜんぜん違う。
幸い今の日本は、スポーツ観戦でもドラマでもアニメでもVTuberでもゲームでも、いろんな娯楽があるから別にそれで満足できる人もいるかもしれない。
でも、はてブ民みたいにろくに勉強せずに知ったかぶってるようなやつらには一生得られない楽しさというのがある。そして、そういう「勉強をシたからこそ得られる楽しさ」を知らない限り絶対に繋がれない人もいる。
ついでだから教養の話もしておく
勉強や教養なしでは楽しめない世界の片鱗を見せてくれているのがペトロニウスさんとか本しゃぶりさんとかうさるさんだ。
特に本しゃぶりさんはわかりやすいだろう。知識があればああいう風にアニメやマンガと組み合わせて「遊ぶ」ことができるというのを身をもって示してくれてる貴重なサンプルだ。
教養をマウントのための道具としか感じないカスのことなど気にしてはいけない。大抵の人はその教養は「より世界の解像度を高めて楽しむため」に使うのだ。それをネットで見せてくれる人が少ないだけだ。
偉そうに言ってるけど私自身はそんなに教養がない。
ただ、そんな私でも投資の勉強をするようになってからは
少なくともニュースの解像度は大きく上がった。旅行してても前より楽しいと感じるようになった。物事の「つながり」まで考えるようになったおかげで、はてブ民みたいに一つのニュースを見て短絡的にYESとNOだけで考えることをしなくてすむようになった。 ニュースなんて大学卒業するまで無味乾燥で何の面白みもないと感じていたのに。
しかも楽しいだけじゃなくて役に立つ。お金儲けだけでなく、普段の思考や判断などにも活かせる。いろんな意味でメリットがあるのだ。
「教養」そのものは求めなくていい。「何かしら極めて楽しそうにしている人」を参考にして、自分なりに「人生をより楽しむためになにか真剣に勉強する」ができればそれでよい。目的はそこだからだ
教養なんて堅苦しく考えなくていい。
ひたすらプリコネについて極めてるこの人だって「プリコネの教養」があるひととして尊敬を集めている。
ブルアカやりながら「キリスト教」を勉強してる人はたくさんいる。
名取さなさんは、お絵描きと服飾好きの経験を活かして、ブルアカのイラストの何が上手いのかを説明してくれてる部分が好きだ。
これらの「他者から卓越したレベルの知識や経験の蓄積があり、それを他者にわかりやすく伝えられるまで咀嚼できている状態」はすべて「教養」と言って良いと私は考えている。現代は教養は多様化している。大事なのは、なにかを真剣にやることだ。
だから別にパチンコでもいいし野球でもいい。人よりも卓越し、かつそれを他者に説明できるようになる」ことを目指せ。
そのかわり、ネットサーフィンして得られる知識程度でわかったつもりになってるやつはカスだ。中途半端な知識も対して価値がない。中途半端に古い知識だけ蓄えて咀嚼できてないから他者に説明できなかったり最新の事情に対応できないようなやつは老害だ。そういうMさんみたいなことにならないように気をつけよう。
作中で紹介されている参考書
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
英文読解の中でも最高の参考書。
難易度は高くないけれど、これを高2の段階で読み終わっていると読んでないで差がえげつなく開きます。高3になってから読むでは遅い本。
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