どうすればサッカーを上達してもらえるか(簡略Ver.)
広島で4年間の大学生活を過ごしながら同時に4年間
クラブチームで地域の子供達にサッカーを教えるを活動してきました。
その経験から言えること。それは、
”指導するメインコーチ以外のアシスタントコーチが子供といかにサッカーを楽しめるか”
が子供達がサッカーが上手になるためには必要不可欠ではないかと。
アシスタントが必要な理由としては2つある。
1つ目は、メインコーチは指導者として多くの子供は受動的になりがちで質問や意見を言いにくいこと。サッカースクールの時間では、完全に先生と生徒という上下関係が成り立ち、若干の萎縮が見られたから。そのコーチに、「良く見られたい」という心理が働き、デモプレーで見せた模範解答(セオリー)をみんな忠実に守る傾向が多く見られたからである。
逆にアシスタントが受け持つグループはどんなアイデアも肯定する。メインコーチのセオリーを汲みつつ、子供の自由な発想を大切にする。選択肢の幅を増やしてあげる。じゃなきゃ、試合形式の練習で同じような現象が起きたら防がれやすくなるし、汎用性のある技術を身につけられないと思う。(練習段階で、模範解答の攻撃も、それに合わせた守備の動きも確認するから)
2つ目は、子供達に寄り添った、子供同士のような会話が出来ること。この要素は凄くアシスタントによって左右されるところだが、疎かにしてはいけないと思う。もちろん指導中は厳しいことも言う。
だけど、ピッチ外では友達のように話もするし、バカなことも一緒にする。ちょっと歳の近いお兄ちゃん的な立場を作る。じゃないと、みんなのプレーレベルがバラバラな組織において、全員が楽しめる時間なんて無理だ。完璧に振舞うこともコーチとして必要かもしれないが、人間対人間の時間。人間味のない人との時間はやっぱり退屈だし。原理原則は基本的に変わらないからこそ、指導する人の色だったりが練習には出やすい。だから、「この人に教えてもらいたい!」って思ってもらえるように人間味は出していくべきと思う。その人にしか出来ない指導をするために。(これはきっと、現U-15,17の日本代表監督をしている森山監督だったり、元FC今治監督の吉武さんの指導を受けた影響が濃いいからだと思う。笑)
だからこそ、サッカーしに来る理由が「サッカースクールに行きたい!」「サッカーしてる時間は息抜きになる!」でも極論いいと思う。サッカーを通じて、子供達が楽しめる環境作りをアシスタントが率先してやっていく必要があるんじゃないかな。
そして楽しく継続的にサッカースクールに通い、毎回の練習から、新しい学びだったり発見をしてもらって自分で考えて行動(プレー)に移せるようになれてたらそれはもう、サッカーは上達してると僕は思う。
ある組織におけるNo.2的な存在は、もっと重宝されるべき。上にいる人が組織全てに考えていることや思いを浸透させるのは、かなりの時間と体力が消耗されてしまうから。(付け加えとして...)