イライラしやすい人の特徴(チェックリストつき)
「行程さん」という、旅のしおりを作成・共有できるサービスを作った吉川雅彦です(Twitter:@masahiko888)。
普段生活していると、イライラしやすい人に遭遇することがあるかと思います。SNSでつねにキレているような人にも遭遇すると思います。そういうはどういう人なのでしょうか。なぜイライラしているのでしょうか。
多くの悩みごとの中で「人との関わり」は生まれてから死ぬまで付きまといます。自らの幸せを考える上で、人との関わりから生まれるイライラの仕組みについても知っておいたほうが良いでしょう。
イライラしやすい人チェック
まずはどれくらいイライラしやすいかのチェックリストを作りました。
喧嘩になりそうになると「ごめん」で済まして問題解決をしようとしない
いつもなにかに文句をつける
「こんなに努力しているのに」とパートナーに言う
「あなたのためだから」とおせっかいをやく
相手に干渉しすぎる
自分の要求が通らないと不機嫌になったり攻撃的になる
パートナーへの要求や制限が多い
自分に対しては制限をしないでと言うのに、パートナーには同じことを制限する(異性と遊びに行くのを許してほしがるのに相手には制限するなど)
自分と違う意見や行動を、否定・批判をする、敵意を抱く
リア充に対して敵意を抱く
人当たりがいいが、実際に付き合ったり仲良くなったりするとそうでもない
よく自分を卑下する、傷つく前に自分の欠点を言ってしまう
優柔不断
自分の考えを曲げて相手に合わせて気に入られようとする
ひとりや少人数を好む
いつもだらだらとケータイでゲームをしたり漫画を見たりSNSをしたりしている
部屋が物で溢れかえっている
一人で稼げる歳になっても実家暮らし
つらい環境(職場やパートナーや家庭)から離れられない
自信がない
好かれてから初めて付き合う
度を越えて真面目
次から次へと恋人を替える
良く思われようとして嘘をつく
出世、地位、名誉に大きな関心がある
自慢話をよくする
プライドが高い
常に愛を求めている
「見返してやる」という感情がある
パートナーに弱みを見せない
挨拶されても返事をしない
好きな人に対して貢いでしまう
不満に思うのに許してしまう、相手の要求を叶えてしまう
親と不仲
少ししかお互いを知らないのに急に慣れ慣れしくなる
これは「○個あれば○○だ」という基準はありません(すみません……)。ですが、3個くらいしかない人と20個以上当てはまる人では、イライラしやすい度合いが違うでしょう。個人的には10個もあれば多いと思っているので10個がひとつの基準として見てください。
また、「イライラしやすいパートナーのことをチェックしているつもりが意外と自分にも当てはまる」という人もいたのではないでしょうか。
『「不機嫌」と「甘え」の心理 なぜ人は素直になれないのか』
『「不機嫌」と「甘え」の心理 なぜ人は素直になれないのか』(以下、本書)という書籍があります。上記のチェックリストは、「この書籍」と「同じ人が書いた他の書籍」などを参考にしながら、作成したものです。
少々古い本ですし、モラルハラスメントという言葉もまだ出てきていないときでしたが、おすすめです。ただし根拠が弱い(というかない)のと、同じことを何度も繰り返しているので、自分の認識を変える程度に読むといいかもしれません。
イライラしやすい原因
この記事では「イライラしやすい原因」とその根本的な原因を分けて考えます。イライラは「不機嫌」といいかえてもいいでしょう。
不機嫌な人の原因は「依存」だと本書は解いています。
何かにメリットを感じていて、それから離れられない状態です。離れられない状態でいると、デメリットを感じたときにイライラします。離れればイライラしないのですが、それができない状態です。恋人、夫婦、親子、雇用者と被雇用者などが当てはまるでしょう。
「依存」をもう少しわかりやすく説明すると「自分の幸せを自分で叶えようと努力をしない人」だと私は思います。自分の機嫌を相手に委ねている自立できていない状態です。
誰かの力を借りて生きているととても楽です。生きることが楽です。しかしそれが依存してしまうと人は不機嫌な状態に陥りやすいのです。
イライラしやすい根本的な原因
「性格」と「考え方」に起伏すると考えています。
イライラの根本的原因を性格だと考えるのであれば、性格は、
・遺伝
・共有環境(≒家庭内環境)
・非共有環境(≒家以外の環境。友人や学校など)
などの影響を受けます。
本来、性格は内部的環境(≒家庭内環境)の影響は受けない(『日本人の9割が知らない遺伝の真実』より)のですが、それは「まっとうに育てられたとき」にそうであって、そうではない場合はイライラしやすくなっているはずです。アイゼンクの人格因子による神経症的傾向の人、ビッグ・ファイブの神経症的傾向の人もおそらくイライラしやすい傾向にあるでしょう。
一方、性格ではなく「考え方」だととらえることもできます。これであれば性格は内部的環境(≒家庭内環境)の影響は受けないことと一致します。
本書に書かれてあるロジックはこうです。
・親が子どもの面倒をなんでもみすぎる
・親が躾と称して子どもになんでもいうことをきかせ脅す
・親が子どもを褒めない
このような育て方をすると(このような親を属に「毒親」といいます)、子どもに次のような影響が出ます。
・行動の判断基準が人の目になる
・思考力が低下する
・自己肯定感が下がり自分で何かを成し遂げようとしなくなる
人は通常、自分の幸せを軸にして考えて行動します。しかし、厳しい親の評価の中で生きてきた人は、親にとって良い子になろうという軸で行動します。自分で稼いで自立できる歳になっても、親が怖い、家が安全だし楽、親に後ろめたいという理由で家を出ていきません。自分で何かをするといった難しいことが考えられなくなります。しかし親に依存している状態のため、自分の思い通りにならないと原因を親のせいにしてイライラします。
親は、子どもを「肉体的に」成長させます。身長が伸びる、歩けるようになる、逆上がりができるようになる。これは見ていてもわかりやすいですが、もうひとつ「心理的に」成長させなければいけません。自分だけで判断する、自分だけで考える、自分だけで行動する。これが阻害されると、心はずっと小さなころから成長しません。大人になってもいつまでも子どものように、相手のせいにして、自分のわがままを通そうとするのです。「不機嫌」という「相手に罪悪感を与える方法」で相手をコントロールしようとするのです。今でいうモラルハラスメントです。
解決方法は?
不機嫌な人に対峙した場合の解決方法、また自分が不機嫌な人だった場合の具体的な解決方法は、本書には残念ながら載っていません。
自分がなにをしたいか(目的)を見つけ、自分の潜在的可能性をコツコツと実現していくこと、程度にしか書かれていません。それができたら苦労しない案件だと思うので、変えたいと思うけど変えられない場合はカウンセリングなどの方法もあります。
自分で考え自分で行動し、自分の幸せは自分で掴み取ることでイライラすることを減らせます。
人生に目標や目的があってそれに向かって努力していれば、「いつもだらだらとケータイでゲームをしたり漫画を見たりSNSをしたりしている」ことも少ないでしょうし(ストレス解消のためにだらだらしたり、目的があってゲームをしている場合は別です)、目標に向かってしっかり自分の意見を持っていれば他人の顔色をうかがうことは減るので「優柔不断」なことも減るでしょう。
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