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年のとり方がわからない話

秋も深まる季節、人の一生も四季のごとく移り変わっていく・・・はずですが、いつまでも若くいたい、親離れ・子離れができない、不惑になっても自分探し、成熟拒否、終わりなき思春期といったアンチエイジングに関する話題をよく耳にします。

身体的な加齢と社会的な加齢を混ぜて考えるのは難しいですが、成熟とはどのような状態を指すのでしょう。曽野綾子さんの著書「人間にとって成熟とは何か(幻冬舎新書 2013年発行)」では、こう述べられています。

成熟ということは、傷のない人格になることでもない。やはり、熟することによる芳香を指す言葉のように思う。或る人の背後にある、その人を育てる時間の質が大切だ。

そして、人生の面白さは困難の中にあるとし、目立ちたくない姿勢は恐怖心の現れであり、自己が未完成であるという弱さを表していると指摘されています。

また、思春期を終え、関心の軸足が(子どもや後進の育成など)年少者に移っている場合には、救いがあると書かれています。

現代社会では、成熟した人生の先輩のロールモデルを見つけにくい中、身体的、社会的に辻褄をあわせながら歳をとることが難しくなってきたようです。

私自身は、家族や気の合う仲間と一緒なら楽しみながら年をとれるのではないか、また、人生の後半で何を残し、何をあきらめるかを考え、年をとる準備をしています。

最後まで読んでくださってありがとうございました。また、本好き・読書好きのエピソードを紹介します。


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