消費税10%ってこういうこと
消費税が10%になるって、
どういうことなのかなと
具体的に考えてみました。
たとえば、あなたが好きな作家の本を買うとします。
価格は、わかりやすいように、
税抜1000円としましょう。
すると、税込価格は1100円です。
消費税は100円ということになります。
これに対して、著者に行く印税は、
多くて10%、今は8%くらいが多いのではないでしょうか。
もっと少ない場合もあります。
そうすると、著者に行く分は80円。
ここから所得税など、諸々さらに引かれます。
本を作るという価値の創造、
あるいは、その経済活動は、
著者が執筆するという行為がなければ、
生まれません。
どんな理屈をこねようとも、
とにかく著者がページを埋めていかなくては、
何もはじまらないんです。
苦しいことに。
出版された本の多くは、
数年で読まれなくなってしまうでしょうが、
なかには、日本の財産と呼べるようなものになる
可能性も含んでいるのです。
そうした創作活動の価値が
消費税より少ないって、
単純に考えて、良いことなんでしょうか。
本に限りません。
どんな分野でも、
利益を1%上げるって、
ものすごい大変なことです。
それを、
「ちょっとお金、足りないんで、
2%余計にくれない?」
って、言えちゃうって、
どう考えても、おかしいですよね。
てなことを考える、
消費税が10%になった2019年10月の
月末の気分でした。
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