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いまどきの若物論

僕が若い頃、よく年配の人から

いまどきの若いもんは

という言葉を聞きました。

そんな僕も、来年還暦を迎える歳になったので、言ってみたいと思います。

いまどきの若いもんは、頭がよくなってると感じる。
 
勉強ができるとか成績がいいという文脈とは違う意味の頭のよさですけど。
 
年齢別世代別の平均抽象度レベルのようなものがあるとすれば、確実にレベルが上がってると感じます。
(レベルが高い低いは、いい悪いの指標ではありません)
 
喫煙率や飲酒率の低下。
物欲の低下。
空気を読まない。
草食系男子。

 
そういうキーワードから思い浮かぶのは、抽象度の高さや、合理的な思考。
 
いつの時代でも、ある程度の年代になると「いまどきの若いもんは」と言うようになるのは、自分たちより後から生まれた世代の考えが理解できなくなるからだと思います。
 
つまり、相対的な「思考の抽象度」が下がるということ。
 
これは、大きな流れの視点に立つと当たり前の話。
 
昔の人は、そのことに気づいていたのか、「老いては子に従え」ということわざがあるけど、現代社会では、それを受け入れられない大人が多過ぎて、老害化してる。
 
最近の若者の思考における抽象度が高くなっている原因のひとつは、学校教育の限界もあるんじゃないかな。
 
団体行動に向いた人間を量産するために、抽象度を上げない訓練をしてきた明治維新以降の教育がほころびはじめて、その枠から外れる人が増えてきてる。
 
これも流れなので、今後ますます加速するでしょうね。
 
企業の終身雇用制が崩壊しつつあるいま、働き方改革とか、ワークライフバランスとか言われるなかで、個人的には成長曲線に沿った「抽象度レベル」を軸にした働き方が重要なのではないかと考えています。
 
世界のパワーバランスが不安定で、先行き不透明な時代に求められるのは、抽象度の高い若者をスターターにしてイノベーションを起こすこと。
 
若者の創造力と、僕たち年配者の知識や経験を組み合わせることで、みんなが、本当の意味で自分らしい働き方や暮らしが実現するのではないだろうか。なんて妄想しています。

以上は、僕の個人的な見解なので、様々意見があると思いますが、なにかを考えるきっかけになったら嬉しいです。

最後に

確実に言えることは、世界は少しずつよくなってるってこと。
 
僕も、老害と言われないように気をつけます(笑)

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