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八方塞がりってチャンスです!

僕は、様々なジャンルの仕事で、「アイデアを出す」ことをやってるのですが、アイデアについて誤解されてるなあと感じることがいくつかあります。

例えば

「いろんな制約がない方が自由に発想できる」

もそう。

正直言って、「自由に発想してください」と言われても困る(笑)

「制約条件が多い案件でアイデアを出せてと言われて困ってる」という人もいますが、僕は制約条件が多い方が好き。

八方塞がりくらいだと嬉しい。

僕にとって制約条件はマイナスではなく、むしろヒントになるものだから。

何か足りないものがあるなら、それを補う別の方法を考えるとか、むしろ足りないことをアピールできないかとか、そもそも本当に必要なのかとか、あれこれ考えるヒントになります。

昔、カフェや居酒屋をやっていたからか、飲食店の開業について相談を受けることあるのですが、一番困るのが

「カフェやりたいんですけど、どうしたらいいですか?」みたいな質問。

逆に、「何を答えたらいいんですか?」と聞きたくなる。

そういう時は、「大きめな書店に行くとカフェ開業に関する本がたくさんあるから読んでみるといいですよ」と答えるようにしてます(笑)

カフェ巡りをしたり、本を読んだり、調べたりしてから、疑問に思ったことや、知りたいことについて質問されたら、僕なりに答えることはできますが、漠然とした質問では答えようがありません。

実際にカフェを開業しようとする場合も同じ。

立地がどこで、広さや内装や設備がどうで、メニューはこんな感じで考えてるんですけど、ビルの2階で目立ちにくいので販促について悩んでます。
何かいいアイデアはありませんかね?

みたいな質問だと、理想のお客さん像について聞いたり、将来のライフスタイルなんかを聞いたりしながら、あれこれアイデアを考えることができます。

と言いながら、「そもそもなんでそこでお店やりたいんですか?」と、ちゃぶ台返しするのもしょうっちゅうですけど(笑)

組織の中で仕事してても同じようなことってあるんじゃないかな。

「上司の指示が細くて嫌になる」

みたいなのや

「上司の指示が大雑把でやりにくい」

みたいなのとか。

僕からすると、上司の指示が細かいというのはヒントだらけだということだからやりやすいし、指示が大雑把だったら、疑問点を質問すればいいだけだからどちらも気にならない。 

しいて言うと大雑把な上司の方が(自分のやりたい方向に持っていきやすいので)好きかもしれないけど。

書きながら気づいたのですが、アイデアを考えてる時って、自分で制約条件を作ってるとも言えますね。

自分で、「もしこういう条件だったら?」という仮説を立ててから、頭の中のデータベースにアクセスしたり、街やネットの情報に触れたりして、条件をクリアできる方法を考える。

ひとつの課題に対して、そういうのをたくさん考えてから、出てきたアイデアを組み合わせたりして、さらアイデアを練っていく。

みらいなことを無意識に、同時並行でやってるなあ。

そういう意味では、「忙しくて時間がない」という制約条件って、考えようによってはめちゃプラスなことかも。

忙しくいろんなことやってるということは、同時にいろんなこと考えざるおえないから、その気になればアイデアを生み出しやすい状況とも言えます。

よく、「仕事は忙しい人に頼め」と言われるけど、そういう理由もあるのかもしれませんね。

というわけで

物事には表と裏があると言われるけど、一見マイナスなことも、見方を変えるとプラスになりますよ。という話でした。
(ちなみに僕は物事には表も裏もないと考えてる派ですが、ややこしいので、その件はまた今度)

発想の幅を広げることについてはこの記事もどうぞ。



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