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~長い叱り方は、百害あって一利なし~情熱所長シリーズVol.43

誰かがミスをしたとき、懲らしめるために時間を掛けて叱った方が良いと思っていないでしょうか。
実は時間を掛けて叱っても、相手は反省どころか早く終わって欲しいという気持ちになり、行動を改善することはありません。叱る意味がなくなってしまいます。
では、どんな叱り方をすれば良いのか、今回も吉田部長と情熱所長の対話から教えてもらいましょう。

吉田部長

「情熱所長、今日はずいぶん待ったけど、何かあったの?」

情熱所長

『いえいえ、部下が、またミスをしてしまったので、つい長い間、叱ってしまいました』

「どんなことがあったのか知らないが、長く叱っても効果がないよ!」

『えっ、どうしてでしょうか?』

|懲らしめる叱り方は「ごめんなさい」で終わってしまう!

 「情熱所長は部下を懲らしめるために叱っていないかな?」

 『えっ、それではいけないのでしょうか?』

 「部下を懲らしめる叱り方をしていると“すみません。ごめんなさい”と部下が反省しないと気が済まないので声も大きくなり時間も忘れてしまうんだ」

『やってますねー。ごめんなさい!すみません!を言わせています』(汗)

 「もちろん部下が失敗したことの原因を振り返ることは大事だよ。でも、ごめんなさい!で終わって、部下が次に何をしたら良いのかわからないような叱り方では叱る意味がなくなってしまう!

|叱る目的は、部下が行動を変えること!

『そうですねー。叱る目的は部下が行動を変えることだったですねー』

「そうだろう。でも、懲らしめようとして叱っていると、叱る目的を忘れてしまうんだ。だから、部下の言葉や態度が反省しているように見えないと、もっと叱らないといけないと思い声を荒げて長く叱ってしまうんだ!」

『やってますねー』(汗)

 「おまけに、昔のことまで思い出して、あれもできていない、これもできていないと。今、叱っていることに関係ないことも叱ってしまうこともある」

 (どき)『やってます!』

 「部下を懲らしめるより、部下が行動を変えることが重要じゃないかな」

|次の行動に焦点を当てる!

 『では、どんな叱り方をすればいいでしょうか?』

 「例えば、今回のミスはわかった。

次はどのようにしようと考えている?と質問してみるといいよ!」

 『え、それだけでいいのですか?』

 「そう、部下はミスしたことはいけないことだと思っている。

だから、ミスを追求しても言い訳しか返ってこない。

それよりは、“次、どうする?”と次の行動に焦点を当てるんだ!」

 『そうなんですね。次の行動に焦点を当てるんですね』

 「もし、答えに修正点があれば、その時点でアドバイスすればいい!」

 |最後は、部下が決められるように支援する!

『はっきり答えが出てこない部下は、どうしたらいいんでしょうか?』

 「そういうときは、A案とB案あるけど

○○くんは、どっちをやりたいと選択させてみよう!」

 『え、選択させるんですか?』

 「そう、部下がとにかく自分で決めることが重要だ!

自分で決めた行動は、やりたくなるだろう!」

 『そうか、自分で決めることが重要なんですね』

 「だから、部下を懲らしめるために長く叱っても意味がない。

それよりは、部下に次の行動を決断させ、“応援しているよ!”と言って

 叱るのはさっさと終わらせてしまうことだ。

長くても15分だね!」

 『そうですね。わかりました!』

では、今回の質問です。

 「叱っているとき、部下は何を考えていると思いますか?」

 次回に続けます!お楽しみに!(^o^)v

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