午前３時

午前３時、横で寝ていた３歳の長男、つむぎに起こされる。

「ママがいないの！」

確かに確認すると、妻と次男の櫂の姿が見えない。
「うーん、櫂にミルク上げるために下にいるんじゃないの？」

妻の実家では２階の１部屋を寝室に、１階のリビングを櫂の面倒を見る場所として使わせてもらっている。夜も３時間おきにミルクを飲む櫂はほとんどの時間をリビングで過ごす。夜間は妻が、日中はできる限りぼくが面倒を見るようにしている。

「もうすぐ上がってくると思うから、待ってな」
「まてない。ぼくも下でねんねする」
「うーん」

しばらくこのやり取りを繰り返す。うまくいくときはこのままなんとなく寝てくれるが、ここ数日はうまくいかない。

仕方なく１階の妻にLINE。
「また、ママ来てが始まっちゃった。いまどんな状況？」
程なくして妻からの返事。
「あと少しで上に行くよ」

「つむ、あと少しで来るって」
「まてない、あと何分？」
「うーん」

そうこうしているうちに妻が寝室に戻ってくる。入れ替わりで、櫂の面倒を見にぼくがリビングに移動。

今日も３時起床だ・・・。ため息をつきながらリビングへ。幸い、櫂は落ち着いている。ぼくはとりあえずはゴロゴロしながら待機。

「あ、そうだ、スペイン戦が４時からだった！」
思い出し、abeam.tvをつける。

そこから先、ぼくは最高の時間を過ごすのだった。
息子よ、今日ばかりは起こしてくれてありがとう！