初めての習い事、当日
今日は朝からそわそわしていた。
「つむ、今日は早く迎えに行って、そのあとサッカーだからね!」
「うん!」
つむぎもそうかも知れないが、ぼくの方は完全にドキドキ、ワクワク、そわそわしていた。
今日はつむぎの初めての習い事「キッズサッカー教室」の初日だ。
「つむはちゃんと友達と一緒に活動できるだろうか?」
「楽しくサッカーできるといいな」
「コーチが厳しい人だったらどうしよう」
夜に開催される講演の準備をしながら、ぼくの脳裏にはつねに「キッズサッカー教室」が浮かんでは消えていく。
14時半、いつもより3時間早く幼稚園にお迎えに行き、その足で「キッズサッカー教室」が開催されるグラウンドへ。
つむぎは先日北見で購入したジャージに着替えて、元気よくグラウンドへ駆け出していく。全面天然芝の広いグラウンドだ。
まだ、教室が始まるまでには時間がある。小さなサッカーボールを借りたつむぎは、ボールを持って走り回る。
なんだかいい滑り出しだ。
そして、教室が始まる時間。
つむぎは、すでに、疲れていた・・・。
「帰りたい」「疲れた」「峠の湯行きたい」
ごね始めるつむぎ。
「え、今から始まるんだよ。きっと楽しいよ!」
明らかに狼狽しながらも、なんとかつむぎのやる気を取り戻させるように声がけするぼく。
「それでは、始めまーす!」
コーチの声がかかった。
「よし、行こう!」
「抱っこ」
「わかった、抱っこでもいいから行こう!」
つむぎを抱きかかえて、みんなが集まる場所へ。集合場所で下ろすと、そこでもぐでーんとするつむぎ。ただ、同じ年少さんの子たちはどの子も思い思いの行動をしていたので少しホッとする。
最初の挨拶が終わり、活動が始まる。
「それじゃあ、ピンク(年少さん)の皆さんはこの白線に沿って走ってついてきてくださぁい!」
「つむ、ついて来てだってよ」
どうなる?どうする?つむぎ?ドキドキしながら展開を見つめる。
すると、息を吹き返したように、楽しそうに走り出すつむぎ。
良かった。
そこからのつむぎはどの活動も積極的に楽しんでくれていた。どうやら体を動かすことも、こうやってみんなで活動することも本当は結構好きなようだ。
今日の活動はサッカーというより、ボールを使って遊ぶ感じのものだったけど、それが良かったみたいだ。コーチは子どもたちが楽しめることを一番に考えてくれているようで、すごく安心した。
つむぎの人生初習い事はいい滑り出しができたようだ。
はぁ、良かった。数年後には一緒にスペインに武者修行しに行く日が来るのかなぁ。
楽しみ!
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