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知識で知っていても、農業の現場でそれをつなげて考えられるかは別物

今日は美幌町内の勉強会に参加。テーマは「土壌の性質と減肥の考え方について」。肥料価格が上がっている昨今、減肥と入るだけで農家的には大注目課題。会場内は町内の農家さんで大賑わい。

内容は、土壌成分分析についての詳しい説明と、美幌町の平均的な土壌。そして、過剰傾向が高いリン酸を減肥するときのポイントについて。

こういう話を聞いてると、
「Mgがあそこで使われているのは習ったなぁ」
「Nはそれはいろんなところで使われるよな」
「リン酸はATPね、うん、そうそう」
だいたい、学校で習ったなぁ・・・、と思う。

「でも、それを実際の現場の農業に結びつけるのがすごく難しい!」

いまここで散布しているマグネシウムが、葉緑素のコアな部分で働くマグネシウムだということは知っていていも。どうも、つながらない。
生物のエネルギーであるATPのPがリンであることを知っていても、肥料に入っているPがエネルギーに変わっているのがどうも想像できない。

英単語や文法を知識では学んでいても、実際に外国人を前にすると、言葉が出てこない感覚に近いのかもしれない。

きっと、ここがつながってくると世界の見え方が変わって、もっと面白くなるんだろうなぁ。

昨年は、先輩の方法を完全に真似て、なんとか野菜を作ってみることしかできなかった。なんなら、それすらできてなかったけど。今年は少し、積極的に試行錯誤してみようかなぁと思ったのでした。

もし70まで農業をやり続けるとしても、試せるのはあとたった30シーズン。意外とチャンスは少ないもんな。

最後まで読んでいただきありがとうございます。東京から北海道オホーツクの美幌町に新規就農した4人と1匹家族の農業、子育て、おすすめスポットなどをほぼ毎日更新しています。もしよろしければ「スキ」「フォロー」をお願いします!
(登場人物)
ぼく:東京大学で農学博士取得後、ベンチャーで8年勤務。その後、北海道で新規就農。
幸枝さん:ぼくの妻。北海道大学で生命科学修士、ぼくと同じベンチャーで同期入社。2015年に結婚。
つむぎ:3歳の長男。北海道で元気いっぱいに成長中。電車、働く車、飛行機など乗り物大好き。
スピカ:2歳の猫。女の子。網走の病院で保護されていたところからぼくの家にやってくる。
櫂:0歳の次男。長男が騒ぎ回る横で、どっしりと寝ている大物感を漂わせる。

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