正月と子どもと自分
正月。
わが家は母に向けた「誕生日おめでとう」で始まる。母は堂本光一と同じ元旦生まれだ。
それが終わるとお年玉贈呈式。姪っ子2人とつむぎと櫂はぼくら、ぼくの姉夫婦、ぼくの両親からお年玉をもらう。お金をもらえてつむぎはうれしそう。櫂は、お金よりもお金が入った小袋が気に入ったようだ。
「今日はどこ行くの?どこか行きたい!!」
正月だろうがなんだろうが、つむぎは家でのんびりを許さない。ぼくは家でゴロゴロダラダラしていたい気も山々だが、元気いっぱいのつむぎと櫂と家で過ごすのは出かけるよりもよっぽど大変だという気も海々なので、外出を決める。
目的地はまたもや東京ドーム。今まで気が付かなかったが、子どもたちを遊ばせるのに意外と良いのだ。
3Dメガネを付けて楽しむシューティングゲーム「ガンガンバトラーズ」、レーザー光線に触れずにと敵アジトへ潜入する「レーザーミッション」、水バズーカを放つ「ウォーターキャノン」。つむぎは3つのアトラクションをやって満足そう。
「そしたら、今度はおもちゃでも買いに行くか?」
「うん」
場所を移動しておもちゃを買える電気屋へ。つむぎはさっそく落とし玉を使ってスポンジ弾を発射できる銃を購入。
ようやく外出を終え、家に戻る。
ケーキを囲んで改めて母の誕生日をお祝い。
その後さらに公園に遊びに行き。
はぁ、疲れた。今年も子どもに付き合って、バタバタと正月が終わった……。
なんてことにはしないぞ、一年の計は元旦にあり。と言うらしい。
せっかくだから何か始めねば。うーん、何が良いだろう。
そういえば最近本を読めてなかった。子どもたちがバタバタしている合間の細切れの時間の中で本を読む気があまり湧かなかったのだ。かといって寝静まった後は、疲れて本を読む気にならない。そんな日々だ。
でも、今年は毎日少しでも本に触れる日を取り戻そう。
そう思って中学生向けの本『中学生からの対話する哲学教室』を読み始めるのだった。
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