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【吉田的思考vol.28】

今回は、完全に自分の為の備忘録になります(^◇^;)

なんだかんだと、20年以上も指導現場に関わることができています。

現在は、専属で担当指導しているわけではないのですが、研究活動を通じて、オリンピック選手と関わっている今の状況に充実感を感じてます。

先日、専門学校時代の担任の先生から、僕のレポートが実家から出てきたよっていう連絡をもらいました^_^

どうやら僕のレポートを読んだ校長先生が、担任の先生にいい内容だということで見せていたものをコピーして持っていてくれたそうなんです!

#すごい!!

指導者を目指す19歳の僕が書いたものを、こうやって読み返すことがあるなんて思ってもみなかったので、とても新鮮でした。

若干の手直しをし、備忘録として残しておきますが、あくまで19歳の時なので文章構成の下手さはお許しください^^;

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『指導者として』

入学時から考えていた『地元に帰って、自分の手で水泳選手を育成する』という目標のために勉強してきましたが、1年間授業を受けてみて、実際、指導者としての考え方を把握できているとは現状とても言えません。

そこで、春休みという期間を用いて、指導者ということをテーマに、もう一度考えてみようと思います。

[指導者] 資料:スポーツ指導論no.1

1. 時間を守る
2.タバコはやめる
3.酒の臭いはさせない
4.履き物に気をつける
5.姿勢を正す
6.多種目を経験する
7.T.P.O(time-place-occasion)を心得る
8.生徒とのふれあいを大切にする
9.怒るとき、褒めるとき、その方法をしっかりできる。
10.自分は完璧だとは思わず、いつも勉強を怠らない。[学問に王道なし(プレトマイエス)]

[指導者としての一般的心得]資料:水泳指導教本p14

1. どんな場面でも常に事故防止に努める。
2. 計画のすべてを通じて、安全教育について配慮されなければいけない。
3. 説明だけではなく、自分でも一緒にやってみせる。

※目に見せて、言って聞かせて、させてみて、褒めてやらねばやってもらえず(山本五十六)

[指導者の任務]

1. 指導に必要な知識を学び、また知識だけではなく実技を研修する。
2. 安全管理を怠らない。安全とは生命の安全だけではなく、怪我をしない、病気をしないということも大切なことである。
3. いつでも気を許す事なく、指導・管理に努める。
4. 自分が先生であることを自覚する。
5. 本人が健康であること。

※健康とは・・・

 ▫️病気でないこと
 ▫️自分の意思に基づいた自由な活動(行動)ができること
 ▫️他からの要求があった時に、責任を持ってその要求に応えられる活動ができること。


以上が、指導者としての一般的な基礎原則みたいなものですが、人を指導するには技術だけではなく、『人間性』を育成することも、指導者として非常に大切だと考えています。

指導には型が3つあります。

1. 先導型〜指導者が先頭に立ちぐいぐい引っ張っていく。
2. 混在型〜指導者と運動者が一体となる。
3. 支援型〜運動者が前面に出て、指導者が後押しする。

この3つをTPOに合わせて使い分けていかなければいけないとあり、赤本には支援型を原則とすべきだと書かれていました。

私としては、指導者として未熟な段階なので、混在型からスタートしていくことが大切なのかなと思っていて、生徒と一緒になり、レクリエーション的な指導を中心に、喜びなどを共有しつつ生徒の人間性を育てていけたらと思ってます。

[本人のやる気を大切にする]

指導者として、僕が大切にしたいと思うことをまとめてみます。

1. しっかりとした挨拶や返事
2. 多くの会話
3. 生徒に明確な目標を持たせ、目的意識も明確にさせる。
4. 根気を持つ
5. 生徒のやる気を起こさせる
6. いつでも勉学を怠らない

この中でも、特に5の生徒のやる気を起こさせるという部分は重要だと考えていて、遠藤校長の『社会体育の道』のプリント21にあったこの言葉が印象的でした。

『できないことと、しないことを混合させてはいけない。』

最近の子供は、何もしないうちに「できない」と投げ出すことが多いと言われています。また、親や周りの人が「あなたには無理」と否定してしまう環境が増えているようです。

できないのは、本人がやってみてから初めて分かることであり、判断は本人に委ねるべきです。

失敗したらまたやり直しができることを伝え、小さな努力を大きく評価してあげること。

まずは「やってみよう!」というやる気を起こさせることが指導者の大きな役割なのではないかと考えます。


[自発的な学びの重要性]

生徒にやる気を起こさせるには、本人の自発的な行動こそ重要で、目標を明確にし1回の練習を充実させ、練習後には生徒自らが反省や課題を見つけていくことが大切だと考えています。

つまり、コミュニケーションの取り方一つで、生徒のやる気に大きく影響することも考えられます。

そのためには指導する上で、『言葉遣い』についても考えていかないといけないと思います。

エアロビクス担当の吉田先生が退社する前の最後の授業で渡してくれたプリントに載っていた詩です。

『けれど大切な言葉』

ひとつの言葉で喧嘩して
ひとつの言葉で仲直り
ひとつの言葉で笑顔がもどる
ひとつの言葉で心がなごみ
ひとつの言葉でいがみあう
ひとつのことばはそれぞれに
ひとつの言葉を持っている

言葉が人間性を表すとすれば、運動者は指導者の言葉遣い一つで、人間性を見極めていると考えられます。

技術やテクニックの指導はもちろんのこと、指導者としての言葉の使い方を適切に使うことが重要だと思いました。

いのちが一番大切だと思っていたころ
生きるのが苦しかった。
いのちより大切なものがあると知った日
生きているのが嬉しかった。
              星野富弘

※僕の父がこの方の詩集を持っていて、遠藤先生のプリントに載っていたのをまた見て、書いておきました。

最後に、高校時代に担任の先生からもらった言葉を残しておきます。

運命がレモンをくれたなら、
それでレモネードを作る努力を。
   ジュリアス・ローゼンワールド

レモンは、昔、『不快なもの』という認識があったそうで、レモンをもらったときに、不快なものをもらったというマイナスイメージから、その不運から何を学び、さらには何を生み出すことができるのかを考え、レモネードに変える努力をする人こそ教育者であると教えてもらいました。

たとえどんな困難にあたっても、そこから解決を見出す努力を見せることは、知識を詰め込むこと以上に必要なものだと考えます。

僕は将来(とはいってもあと1年ですが、、)地元に帰り水泳指導をしていきたいと考えていますが、これからもこの言葉をいつも胸に止めておこうと思います。

以上が僕なりにまとめた指導者についてです。

このレポートを作成するにあたり、改めて指導者がどうあるべきか、その難しさを痛感しました。

2年生になるにあたって、自分に磨きをかけるためにも、もっともっと勉強しようと思います。あと1年しかありませんがよろしくお願いします。

1993年3月28日  吉田貴広

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28年前の僕から見て、今の僕はどう映っているのかな。

頑張ろう。

そう思えました。

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担任だった先生からも、「吉田くんなりに、しっかりまとめられていたと思うよ!」と言われ、この歳でも嬉しかったのですが、そのあとに、こう言われました。

「そのレポート、年度末の日付だから、テストの追試のレポートだけどね、、」

吉田:(-。-;

最後はミスチルのこの曲で。


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