今後は「選ばなくていい」時代が来ること
企画です。
いろいろなところで自分の頭の中にもたげてくる「コアな思想」をアウトプットすることですっきりしようというものとなります。
本日は「今後の世界」について。
1.「情報の増大の時代」をどう生きるか?
今、世の中にはとんでもなく情報が増えてきました。
はるか昔、パソコンのHDDの容量は1Gあれば大容量と言われていた時代があったのです。(本当ですよ)
それはだいたい四半世紀も前くらいだと思います。Windows95が出たくらい。しかし、このころにもすでにインターネットはあり、世界は情報で溢れている、と言われていました。
その頃から比べると今は1TのHDDも当たり前。約1,000倍もの情報を取り扱うことが容易になり、その分PCやスマホの中には動画や写真のデータが溢れかえることとなりました。
話は変わって書籍の話。
Kindle Unlimitedというサービスがあります。
月額980円で対象タイトルが読み放題、というものです。そこそこ長いサービスなのでご存知の方や加入している方も多いと思います。
このサービス、和書は比較的弱いと言われており、
「種類が少なく使いにくい」
という声もあるくらいです。
さて、このサービスの和書の対象書籍数はご存知ですか?
12万冊です。
12万冊、読めますか?多分読めないと思います。
選り好みをしなければ、世の中にはすでに月額980円でほぼ死ぬまでの本を読めるだけの情報があるのです。
さらに言えば「青空文庫」という著作権が切れた作品を中心に全文が読めるサービスでも、約15,000点もの作品が読むことが出来ます。
※いいですよ
AmazonPrime、Netflixなどの動画配信サービス、youtubeなど個人の配信、TwitterやInstagramなどのSNS系まで含めるとさらに情報量は本当に無限大といっていいと思っています。
さて、この情報過多の時代に、僕たちはどう情報を受け止め、どう行動を決めていけばいいのでしょうか?
2.自分なりの回答⇢信頼できる誰かへの委託
その答えの一つが
「考えなくても良いサービスの台頭」
にあると思っています。
例えば「食べログ」。
本来何を食べるか?なんて自分で決めるはずで、どこの店が好きか、というのも自分が決めるはずのものです。
しかし、こういったサイトでは他者の評価の集合体が点数化された状態で見ることができ、判断の際の基準に「食べログ評価3.5以上の店はいい店」なんてのができたりもしています。(僕の周囲では)
こういった「集合知による評価」を行うサイトは増えてきていますし、より若い世代(20代とか)は、こういったサイトですらなくSNS上にいる各ジャンルのマイクロインフルエンサー(フォロワー数千~十万名ぐらいのインフルエンサー)のオススメのお店やブランドを使う、などの消費行動が見られるそうです。
※この辺りを見てくれ
こういった流れが良いとか悪いとかではなく、情報が増えていくことで選ぶのが難しくなってきた時代なので、
自分で選ぶのは面倒くさい
誰か自分より詳しい人に選んで欲しい
という意識が生まれるのは当然で、今後の情報の取扱の容易さにより、この流れは加速していくはずです。
この考え方は、世の中を驚かせたアプリ「CASH」の生みの親の光本勇介さんが書かれた『実験思考 世の中、すべては実験 』(NewsPicks Book) )で言われていることと大体同じなんですが、そういう社会になると思いますし、そういう社会になることを前提に自分の生活やサービスを組み立てていきたいな、と思ったところです。
つまりどういうことか、といいますと、
・情報は上手く使いたい
・本当に自分が考えたいことに集中することができるようになりたい
・どうでもいいことは他人に任せたい
ということです。無限の情報に振り回されてしまうのではなく、情報を主体的に使う事が必要です。そのためには「自分にとってどうでもいいこと」は人に任せる、という事が必要になってくるのではないでしょうか。
つまり、
食に興味がある人は食のことを考えて服のことは誰かに任せる
服に興味がある人は服のことを考えて家のことは誰かに任せる
家に興味がある人は家のことを考えて食のことは誰かに任せる
のような形で自分の考えることは先鋭的な最高なことだけを考え、それ以外のことは誰かの考えた最高を受け取る社会が最大値が高いのではないでしょうか。
このとき、必要になるのはその任せる誰かへの信頼。
誰だって、信頼できない人に自分のことを任せたくないですよね。
その点で、信用や信頼を可視化するプラットフォームの重要性が今後より高まっていくと考えます。可視化された信用や信頼、とは、例えばSNSのフォロワー数かもしれないし、その分野におけるポートフォリオの評価数かもしれません。
少なくとも、「すべてのことについて自分は正しく判断できる」と言ってる人間でないことだけは確かです。自分の知っていることと知らないことを峻別することができ、自分の知っている範囲内で最高のパフォーマンスを出してくれる人が今後求められ、必要になってくるだろうな、と考えます。
そしてそれはもしかしたら人ですら無く、AIかもしれません。
信頼できる何らかの「知性」がとにかく必要になるでしょう。
最後に
この考えは私の中に常にあって、例えば投資の場面で将来性がありそうかな、を考えるときに出てくるものです。
いろいろな書籍で書いていることのミクスチャーではありますが、今間違いなく自分が感じていることではあるので、このことは大事にしていきたいな、という気持ちとともに、本稿を締めたいと思います。
平成最後に特段記念的なものでもありませんが、お付き合いいただきありがとうございました。
(了)
基本無料で公開しております。 気に入っていただけたら「スキ」ボタンを、 すごく気に入っていただけたら「サポート」ボタンから投げ銭をいただけるとより意欲が高まります。 (スキボタンはアカウントなしでも押せます)