20代後半の独立後3年間を本音で振り返る
27歳で独立してから3年経って30歳になりました。
節目の歳を迎えていろいろと思うところがあり、これから独立しようとしている方の参考になればと過去を振り返ります。
◆いろいろやった20代
まずは簡単な経歴から。
2012年:青山学院大学 国際政治経済学部 国際ビジネスコース専攻
2016年:株式会社ぐるなび(営業→プロモ→企画)
2018年:株式会社アスラボ(経営企画&マーケの兼任)
2020年:フリーランス(事業開発とかマーケとか)
2020年:株式会社スペリアル(取締役COO、創業メンバー)
2021年:株式会社Core Driven(代表取締役、創業)
下記、一部の仕事を紹介します。
・独立前
・独立後
他にもアドレスホッパーとしてテレビに出たり、「これからの飲食店DXの教科書」を共同出版したり。
年齢のわりにいろいろやってきたと思います。
独立1年目くらいまでは「色々やっている自分」が好きだったと思う。
これ書いた頃は独立することに対する誇りがすごかったなw
住んだだけでnote書くのもやばいけど、任意団体のCMOを名乗ってんの恥ずかしすぎる黒歴史。(後に法人化するけど)
これが一番やばいw
独立初月の売上が5万円だったので焦っていて、なんでも良いからお仕事くださいモードだった。
しかも色々わかってなくてプロフィール写真が怪しすぎるwwwww
左耳にピアスついてる…。
おもしろいから消さない
とにかく生き残ることに必死でした。
◆独立して変わったこと
・「自分は何者?」に対する焦りは無くなった
独立する一番のモチベーションは「何者かになりたい」でした。
自分自身に対する期待が高かったので、会社員の自分が量産型サラリーマンに思えてとにかく辛かった。
毎日満員電車で家と会社を往復して、会社の愚痴を言いながら飲んで、土日はゴロゴロして腐りながら月曜日が嫌で胸がつっかえているような感覚。
気付けば、学生時代に一番なりたくないと思っていた社会人にいつの間にかなっていました。
辛かったな。
その地獄から抜け出して誇れる自分になるために「何者か」になることをずっと求めていました。
でも今は年齢のわりに色々と経験して周りに認められやすくなった。
憧れていた社長になってみて、別に大したことないと気付いてしまった(後述)
今は「“何者”とかじゃなく吉田柾長である」という至極当たり前の感覚(笑)があって、すごく落ち着いたと思います。
うん、落ち着いてる。
独立を目指したからこそ、一生仲良くしたいと思える友達にも出会えた。
・金銭的な欲が落ち着いた
新卒社会人の4年間は収入が下がり続けていました。
営業職はインセンティブも残業代もあったけど、企画になって下がったし、未経験マーケ職でスタートアップに転職してさらに下がりました。
そこから独立して年収(法人化してからは利益)は低くても3倍の水準、5倍以上の水準を半年以上キープしたのが最高収益でした。
投資も融資も受けずに事業利益だけでその数字を出したことは自信になりました。
しかしそれ以上に「自分が自然でいられる年収」は高すぎても低すぎても良くないことがわかった。
自分の価値を甘くみて年収を低くする必要はないし、背伸びして高くしても無理がくる。
もちろんお金は欲しいので年収アップを目指すけど、それだけで働くようなモチベーションにはもうなれない。
お金ではなく市場価値を上げることに100%の意識を向けることができるようになり、やっと地に足がついたと思います。
・仕事の日常化
息を吐くように働いています。
仕事が好きで、予定がなければ基本的には仕事。
感覚的には漫画やゲームなどの趣味みたいなもので、追われているわけじゃなく自分から追っているようなイメージ。
もちろん体力の限界はあるので「目が疲れたらゲーム中断しよう」みたいな感覚で適度に休んでいます。
無理はしていない。
仕事にハマったのは、成果が出たり評価をされるようになってからのように思います。
自己満足ではなくて成果を上げるために働いています。
成果が上がった時にチームで喜んだり、誰かに喜んでもらえることがとにかく楽しいです。
また、仕事を楽しむためには息抜きやワークライフバランスではなく、成果を上げることが最大のメンタルヘルスケアと知ってしまった。
大変な時ほど、辛い時ほど、休憩よりも成果が心に良い薬。
定時が決まっているわけじゃないけど、精神的な意味で時間に縛られずノーストレスでいつでも働けるようになりました。
(先述の通り休憩は必要だけど)
土日に働いてもメンタル面に悪影響がない。
それだけでビジネスマンとして市場価値が高いことも知ってます。
曜日時間関係なく働けるだけで喜んでくれる人がたくさんいる。
それだけで土日しっかり休む9割以上のビジネスマンとの差別化になります。
◆3年経ってから気付いたこと
・自分が社会に消化されていく感覚(フリーランス編)
これは中堅フリーランスの多くが気付いているのではないでしょうか。
請け負える仕事は当然「自分にできる仕事」です。
できる仕事を獲得していると、できることの対応が終わった後に自分が不必要になる。
しかもできる仕事をしていると成長の幅は小さいし、新卒の頃のように教えてくれる人は基本的にいません。
なんなら誰かにアドバイスをもらうのにお金がかかります。
できる仕事が増えない上に、求めてくれる人が減っていくわけです。
なので自分を消化するような受託案件には興味がなくなって、一切請け負っておりません。
お金に困ったら別でしょうが。
年収も上がってきて税金対策で法人化しつつ、自分にできないことを誰かに頼ろう!チームを作ろう!
と意気込んで起業することになります。
・何でも屋が嫌になる(会社経営編①)
営業、企画、運用、マーケティング、採用、WEBサイト制作、デザイン、経理、法務…必要なことはほとんど全て一人でやりました。
それは今は自分の筋肉になって経験とスキルを獲得できたとは思うけど、事業利益が上がらないと人にお願いするお金もないので、バックオフィスを雇えるほどの利益を出せない自分の力の無さがしんどかった。
利益を出せなくても資金調達すれば解決ですが、投資や融資はもっと嫌でした。
お金を集めることは実は簡単だけど、それを使って利益を出すことがどれだけ難しいか。
お金を集めた1年後に絶望している若手経営者がどんなに多いことか。
資金調達するデメリットやリスクを知りすぎて、経営者として一歩踏み出すことができませんでした。
踏み出した人はすごいと思うけど、散々目立った後に失敗して今どうなっているかは書きません。
・社会に対するインパクトに疑問を持つ(会社経営編②)
自分の会社ではたくさんの業務委託に仕事をお願いしながら、自分だけでは出せない成果を上げてこれたと思います。
自信につながったし、いただいた仕事は全力でやってきました。
それ自体に後悔はありません。
ただ自分がミッションとして掲げていることは、自分が社長でやるよりも、力を持っている会社でやってもらった方が社会のためになるんじゃないか?という絶望的な感覚が何度も何度も何度も頭をよぎることになります。
この記事は自分に対して書きました。
本気で社会のためになりたければ、自分が経営者であること自体も疑うべき。
特に飲食業界の複業支援「Restaurant Career Lab.」において半年間で50人に仕事を振ったことが大きな出来事でした。
人の仕事を作ることは結構大変で、小さな仕事にしても業務委託が50人もいると自分がその管理に追われるようになります。
やりがいはありました。
でも50人って、飲食業界にいる400万人に対して0.0000125%なんですよね。
70歳まで働くとして、あと40年続けても0.0005%。
そんな絶望も味わうことができました。
痛気持ちいいです。
・気付いちゃった後
フリーランスとして通用することがわかった。
経営者として人に仕事を作っていけることもわかった。
誰かのためになれる事業を作れることもわかった。
けど、自分の人生を今のまま終わらせたくない。
自分自身にまだまだ期待したい。
という気持ちになって3月から新しいステージに進みまして、
それはまた追って報告していきます。
今回はここまで。
いつかnoteに書くけどTwitterで発信していくのでもしよろしければ🙇♂️
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