記念塔2

北海道出身の私がおすすめする、観光客があまり知らない素敵スポット

それっぽいタイトルにしてみました。

メディアで書くときはちゃんと取材するけど、記憶とカメラロールにある写真を頼りに書いてみようと思います。


私は札幌出身です。

けれど、北海道の札幌以外の街にはほとんど行ったことがありません。「旭川に行ったことがない」と言うと「北海道出身なのに!?」と驚かれますが、用事ないと出かけない性格だから仕方ない。

そんな私のおすすめスポットは当然、札幌市内になります。

けれど、札幌を「観光」したことがないので、観光客にどこが人気なのかはわかりません。日常的に時計台の前を通ってたけど、じっくり眺めたことないし。

私がこれから紹介する「札幌で好きな場所」は、観光客ウケしないかもしれません。実際、観光客っぽい人はあまり見ない。つまり穴場かも?

……と前置きが長くなったけど、紹介します。


野幌森林公園

私のいちおしの場所! 子どもの頃から何度も行っています。

正式名称は「道立自然公園 野幌森林公園」なんですね。今知りました。厚別区民はみんな「森林公園」と呼んでいます。

森林公園の何がすごいって、とにかく広いです。

騙されたと思って、グーグルマップで「野幌森林公園」と検索してみてください。

……ね? アホみたいにだだっ広いでしょ?

面積は2053ヘクタール。ほぼほぼ原始林だから遭難したら戻れなさそう。

ちなみに、私は小学生のときに友達と林を探検しているうちに道に迷い、最終的に手を使ってよじ登って脱出しました。全身泥だらけだったけど、友達と「お母さんには秘密にしよう」と口裏を合わせ、今に至るまでバレてません。

ご存知のとおり、札幌の中心部はかなりの都会なんですが、市内にこんな広大な自然もあるんです。


さて、森林公園の中には何があるのか? ひとつずつ紹介します。

〔百年記念塔〕

北海道の開道100年を記念して建設された百年記念塔。

北海道ってまだ開拓から150年しか経ってなくて。そう考えると、意外と最近ですよね。カナダ出身の友達に話すと「カナダと同じだ」と言われました。

記念塔の周りは一面の芝生になっていて、ピクニックが楽しめます。アホみたいに広いからフリスビー投げ放題!

雪でいまいち広さが伝わりにくいですね。冬に行ったときの写真しかなかった……。


〔開拓の村〕
開拓時代が再現されている、村を模したテーマパーク。

子どもの頃は「昔の村がそのまま残ってる」と思っていたんですが、そんなわけはなく、道内の歴史的建造物を移築してきています。

明治・大正時代の住宅、新聞社、染物屋、医院……などなど、古い建物がいっぱいあって、その中に笑い飯のネタでもあった「博物館の動く人形」がいっぱいいます。センサーに反応するのでしょう、前を通ると急に人形が喋ります(会話のテープが流れる)。ふつうに怖いです。

開拓の村の中に小さな博物館みたいなのがあって、子どもの頃に友達と行ったら、「ヒグマに襲われた人の傷跡の写真」が展示されていました。あと、「ホルマリン漬けのなにか」もあってものすごく怖かったのですが、何だったか思い出せません。

昔の遊び体験コーナーがあり、竹馬などで遊べます。ここ、大人になってから行くと案外楽しいです。友人も「この前開拓の村にダンナ連れてったら竹馬めっちゃ楽しかったさ!」と言ってました。

大人になると「一周回って再評価」みたいなことがよく起こりますが、開拓の村も私の仲間内でやたら再評価されてます。私も、大人になってから数回行きました。楽しい。


〔瑞穂の池〕
でかい池があります。遠足ではよく瑞穂の池の周りを歩きました。

この瑞穂の池の周りの散策ルート、森林公園のサイトなどでは「遊歩道」と表記されてますが、普通に林です。小学生の私が遭難しかけたのもこの辺り。

別に登山みたいな格好をする必要はないけど、行くときはぜひスニーカーで!

この辺の林は、冬は「歩くスキー」をしている人も多いです。っていうか、森林公園に入る前からすでに、普通の歩道をスキー装着で歩いてるおじさんとかいます。

あと、どの辺かわからないけど、エゾフクロウとかシマエナガが見られるそうです。道内の写真愛好家たちがバズーカみたいなカメラを持って集まります。

ちなみに、母はシマエナガちゃんを見たそうです。すごく可愛かったようで、シマエナガだけ特別にちゃん付けで呼んでました。


というわけで、「札幌で自然に触れたい!」「観光客が少ないスポットに行ってみたい!」という人にはこの野幌森林公園がおすすめ。

しかもここ、札幌駅からJRとバスで30分くらいで行けます。

昼間は森を歩いて夜はすすきので飲める。自然も都会もいっぺんに楽しめちゃう札幌の懐の深さ、すごくないですか?

実は、記念塔は老朽化によって取り壊しが決まっています。開拓の村も、建物の老朽化が進んでいるけど修繕できる職人さんが不足しているらしいです。

永遠に残したい厚別のシンボルが消えてしまうかもしれないのは、とても悲しい。

だからこそ、残っているうちに何度でも行こうと思うし、皆さんにも行って欲しいです。

「ホルマリン漬けのなにか」がまだあったら、私に教えてください。

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