仕事量は少ないのに忙しくなる理由

「最近忙しそうですね」

ここ最近、SNS上でやり取りをする方からそう言われる。

たしかに、私の主観としては忙しい。

けれど、実は仕事量はあまり多くない。

たとえば9月はこんな感じ。

・DRESS取材・記事執筆(3000字くらい×前後編)
・cakes(2500字くらいのエッセイ×4記事)
・peek a boo(2500字くらいのコラム×4記事)

これに、仕事じゃないけどnoteが30記事。

たぶん、ほとんどのライターさんにとっては「忙しい」といえる仕事量ではないと思う(noteは仕事じゃないしね)。

だけど、9月の私は「忙しい」と感じた。スケジュール的にもいっぱいいっぱいで、プライベートでの時間がほとんどとれなかった。

なぜかというと、書くのが遅いからだ。

話は変わるけど、私は林伸次さんのマガジンを購読している。

記事の後半部分は日記になっているのだけど、先日さらっと「cakesの原稿を2本書く」と書いてあって衝撃を受けた。

cakesの原稿、私、1本に2日かかるんですけど……!

それを、林さんはバーの仕事が始まる前にお店で書いている。しかも、朝はnoteも書いている。

……すごいなぁ。

まぁ、林さんが書くのが早いのは前々からnoteを読んでいるのでわかっていた。人と比べてもしかたない。

けれどやっぱり、「私、このスピードでライターとしてやっていけるのかな?」と不安になってしまう(ちなみにまだ食えるようになっていない。家賃払える程度には稼げるようになってきた)。

私は、媒体やテーマによって書くスピードが違う。

いちばん早く書けるのがこのnoteで、だいたい1記事あたり30分~1時間

あまり構成を気にせず、そのとき思ったことをバーっと書くから早いのだろう。もちろん読み返して推敲はするし、場合によっては構成もいじる。

だけど、たまに(自分の中で)すごく重いテーマだったり、思考がまとまりきってないのに衝動的に書きはじめてしまうときがあり、そんなときは3~6時間くらいかかる。

「無料の記事に6時間ってどうやってモチベーション保つんですか?」と聞かれたことがあるけど、私にとってnoteは趣味だから書くだけで楽しいし、趣味にモチベーションなんて要らない(嫌になったらやめればいい)と思っている。

要らないとは思うけど、私の場合はnoteを書く明確なモチベーション(やる気という意味ではなく、本来の動機という意味で)がはっきりとあるので、仕事と同じくらいに重要視している。


メディアの仕事だと、peek a booの恋愛コラムは1日

cakesの山小屋エッセイ、DRESSの生きづらさエッセイは2日

アプリの体験記事は、アプリをいじる時間を入れて2日

先日はじめて書いたインタビュー記事は、文字起こしを入れると4日

朝から晩まで書きつづけてもこのくらいかかってしまう。

しかも、これらは初稿を納品するまでのスピードだ。納品後、お戻しを修正するのにまた時間がかかる。

……なんたる遅筆!

まぁ、インタビューは今回がはじめてだったから、今後はもう少し要領よく書けるだろう。エッセイだって、慣れればもっと早く書けるようになる……のかなぁ?

それにしても、恋愛コラムがそのほかのテーマよりも早く書けるのはなぜだろう。

けっこう、頭使ってるけどな。


私は26歳から30歳までの間、ブランクがあった。その間、まったく文章を書かなかったのだ。

30歳で書くことを再開してからも、山にいる間はまったく書かなかった。

15歳から今までまったくブランクなしに書きつづけていたら、今頃、もっと書けるようになっていたかもしれないな……。

そう思わないでもないけど、そっちの人生は選ばなかったのだからしかたない。

これから書いて書いて書きまくって、書かなかった間のブランクが埋まりきったら、もっと先に進めるのかもしれない。




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