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【読書レポ#4】カリスマ保育士てぃ先生の子育て○‪✕‬図鑑

イヤイヤ期でコミュニケーションもしっかりとれる、3歳の長男との接し方に悩むことが多いこの頃。

本屋さんでふと目に止まった本を買ってみた。Twitterなどでもよく見ている、保育士のてぃ先生の著書。

パラパラと中を見ると気になる内容が満載!かつ字が大きくてイラストもあってかなり読みやすそう!実際、本を読むのが遅い私でも、2日で読み終えることができた。(おそらく計3時間くらい)

概要

SNS等で有名な現役の保育士さんであるてぃ先生による著書。ママパパがもっと楽しく子育てできるように、子どもがもっとのびのび育つように、と様々なケーススタディをまとめてある一冊。

子どもが伸びるスゴ技、困った場面でどうすればいいか…というスゴ技が全40個。

てぃ先生の保育の現場での経験に加えて、脳科学や心理学などの科学的根拠にももとづいて書かれている。

【気付き】実践したいこと5つ

この本に書かれていることはどれも実践するのに容易なことばかりだった。その中でも、特に私が苦手で意識したいこと、息子と接する上で悩んでいることに対して実践してみたいと感じたことを5つ挙げてみる。

1.「約束」は簡単なことにする

なぜ子どもが約束を守るのが難しいかというと、僕たち大人と子どものあいだの約束は、「約束」という名の「命令」であることが多いからなんです。〜(中略)〜お互いが納得して決めたものではなく、実際は大人からの一方的な命令になっているわけです。

p.100

これには思わず「たしかに」と言ってしまった。

逆に言えば、子どもと一緒に(子ども主体で)決めた約束は必ずと言っていいほど守ってくれる。それは本人が納得しているからなんだと改めて理解することができた。

私がよくやるのは、「あと何回やるか」を子どもに決めてもらうということ。

早く終わってほしいから「あと1回ね」と言ってもだいたいの場合「もう一回やりたい」とか「いやだ」となり、結局余計に時間がかかってしまっている。たとえこのときに子どもが「あと5回」と言ったとしても、その方がすんなり終えることができて時間がかからない。

本に書かれていたのは「約束」のハードルを下げるということだったので、これも機会があれば取り入れてみようと思った。そうすることで「約束を守れた」という自信がついて約束を守ってくれるそうだ。

2.できていることをすぐ褒める

注意したことを子どもが守っても、大人はそれが当たり前だと思って、ほめないことが多いですよね。子どもはすぐにほめることで、「この状態がいいんだ」と理解して、いい状態を維持しやすくなります。

p.115

これは読んですぐに実践してみた。

保育園では登園時にトイレをしてから先生に預けることになっている。その際、トイレのスリッパを脱いでそのままにしていたので、「並べてね」というと自分の脱いだものだけでなく他の散らかっていたスリッパも並べてくれた。そのときにすぐに「他のスリッパも並べたんだね!」とほめて、ついでにそこにいた先生にも「他のも並べてくれました!」と言ってみた。

すると、それ以降毎回のようにそうするようになって、さらには家の玄関の靴も自分で並べてくれるようになった。(私や夫が脱ぎっぱなしにしているものも…恥)

効果があることを感じられたので、走ってはいけないところで歩いているときにも「ちゃんと歩けてるね」とすぐに声をかけてみたり、弟が寝ているときに小さな声でしゃべってくれた時も「小さな声にしてくれてるんだね」と声をかけてみたりしている。

これはとても簡単なことなので、自分の感情に左右されず実践できてかなりおすすめ。これからも続けたいと思う。

3.1日5分、視線を追う

子どもが「見て見て!」と1日に何度も言うのには大きく2つの場面があるそうだ。

  1. 自分が作ったものやできたことを見てほしい(ほめてほしい)とき

  2. 寂しさや不安を感じているとき

長男もよく「お母さん、見て〜」などと言いますが、上記の1,2のどちらの場合もあるなと感じた。特に2の場合だと単に「すごいね!」とほめるだけでは真の理由である「寂しさ」が払拭されず、いつまでも「見て見て」が続いてしまうらしい。

そこで試したいのが「5分間、子どもの視線を追ってみる」ということ。

ママやパパがお子さんの視線の先を追っていると、お子さんとバチッと目が合うんです。そうすると、「あ、ママこっち見てくれた」「ちゃんと見てくれてる」って安心するんですね。

p.129

実際に息子が何か1人遊びをしているときにじっと見ていると、たしかに目が合って「あ、見てた!」と少し嬉しそうな顔をしてくれた。1日のうちずっとは無理でも5分だけなら(スマホを見ているのではなく)そのとき限りの息子のことを見ていてあげたいと率直に感じた。

4.「お母さんがいい」にはまず共感する

子どもは本能的・生物学的に「母親」を求める傾向にあるらしい。まぁたしかにお腹の中で育てて、産んで、おっぱいを挙げて…なんてことは女性にしかできないし、そこはとても納得できる。が、状況によって「今はお父さんでもいいじゃん!」と思ってしまう(言ってしまう)こともしばしば。

それでも、とにかく子どもの気持ちに共感してあげることが大事らしい。

「そうだよね、ママのこと大好きだよね」「ママがいいんだよねー」といった言葉は、一見「ママじゃないとやだ」という気持ちを大きくしそうなのですが、じつは「この人たちはちゃんと自分がママのこと大好き、ママがいいということをわかってくれている」という安心材料の一つになるわけです。

p.153

てぃ先生によると、「ママがいい」と思うのは、ママとしっかり信頼関係が築けているという証拠でもあり、それはとても良いこと。

でも冷静になるとたしかにそう思えるけど、手が離せないときややりたいことがあるときに自分だけを求められると「あーもうなんで・・・」となってしまう。

それでも、なるべくそれを言葉には出さずに「お母さんがいいんだね」と一言言えるようになりたい。これは少し頑張らないとできないけど…たとえ棒読みになってしまっても言ってみることから始めてみようと思う。

5.怒る前に深呼吸する

私の悪いところとして、言われたら何かと言い返してしまうところがある。これは夫に対してもそうで喧嘩の要因のひとつだが、それを私は3歳の息子に対してもついやってしまう。(大人気ないことはわかっている)

イライラして子どもを大声で怒鳴りつけると、子どもは不安や恐怖から一時的に言うことを聞きますが、また同じことをしてしまいます。大人が息を吐ききってから話し始めることで、あら不思議。冷静に話ができます。

p.178-179

これが私にとっては一番難しく、この本を読んでからまだあまり実践できていない。思ったことを言わないと気がすまない性格が邪魔をしているせいだと思うが、言ってしまったら後悔することもわかっているのでどうにかやってみなければ…。

と思いながら読んでいたら、さらに良い方法が書かれていた。

そしてさらにうまくいく方法があります。それは、お子さんの頭や背中を優しくなでながら叱ることです。心理状態として、優しくなでている相手を怒鳴るというのは難しくなりますので、こちらもあわせて試してみてください。

p.181

これはかなり実践できそうだ。そもそも息子に怒鳴る機会が1日に何度もあるわけではないので、機会があれば頑張って深呼吸してなでながら怒るというのをやってみようと思う。

さいごに

子育てに限らず怒ったり怒られたりするのは嫌なこと。私は怒るのも怒られるのも苦手で耐性がないので、子育てにおいてこんなに悩むとは思っていなかった。子どもとの関係性や、子どもへの接し方は本当に難しい。

日々生活をしている中で
「この声かけで良かったのかな?」「あ〜言いすぎたな…」「もっとちゃんと見てあげればよかったな」
と感じることがたくさんある。毎日のように何かしら考えているし悩んでいる。

そんなふうに思っているところで、この本を読んでかなり心が軽くなった。というか、正解はないかもしれないけど「子育てで悩む場面でどういうふうに接すると良いか」、すごく頼れる人から直接アドバイスをもらえたような気持ちになった。

難しいことはやっても続かないし、何より自分の心に負担がかかって育児が楽しくなくなってしまう。しかし、この本に書かれていたことはどれもすぐに実践ができて、効果がありそうなことばかり。全部やるのは難しくても、自分と子どもに合いそうなものを取り入れて、その結果親子ともに楽しく過ごせる時間が増えたらいいなと感じた。


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