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72時間で全てが解決できる

「命」は有限

 ペンタゴンという組織では、「命」が有限であることを思い知らされる。刻一刻を争う緊急の現場では、無駄な時間の使い方を最小限にしなくてはならない。

「72時間対処法」

 そこでペンタゴンで普段意識されているのは、「72時間対処法」です。どんな困難な事態でも、ほとんどのことは72時間以内に相当量の分析、処理、対処が可能だという考えに立脚している。時間の区切りを意識しだすと、格段に時間の使い方が上手になるのです。

ガラスのボール・木のボール・ゴムのボール

 対処の際に一番重要なことは、やるべきことを整理して優先順位をつけることである。目の前のやるべきことを、次の3つのボールにたとえて考えると良いです。

・ガラスのボール:達成しなければ取り返しがつかない緊急性が高いもの。
・木のボール:達成することが望ましいが、多少失敗しても後からリカバリーが可能なもの。
・ゴムのボール:重要であっても、先送りできるようなもの。

 
  この3つの区分に仕分けていくことで、頭の中が整理され、有限な時間を生産的に使うことが出来ます。
 また、その状況に対処するためのツールやリソースが手元にあるかどうかを把握し、「手持ちの札をどう生かすか」を工夫することも大事なポイントです。

遺書を書いて、「死」から逆算する

 今日が人生最後の一日ならば、あなたはどんな風に「今日」を過ごすでしょうか。
 それを明確に意識させるツールが「遺書」です。

 ペンタゴンでは危険任務に就く場合、万が一に備え、「自分の死後、家族にどう取り仕切ってほしいか」を公式書類として遺書に書くことが義務づけられています。
 死と隣りあわせの状況を経験するにつれ、筆者は、遺書は単なる死の準備ではないと確信しました。
 遺書を書くことで、「死」から逆算し、有限な人生をどう生きるべきかをポジティブに設計することができるのだ。作成する際は、次のようなルールに則って書くと良いです。

「人生があと3か月しかない」という前提で書く

・「人生があと3か月しかない」という前提で、具体的に残っている時間をハッキリさせる

・自分が今までの人生で、「この世に残すことができた」と胸を張って言えることを書く

・残り3か月で、何を残していきたいかを書く

・死んだ時に何を一番後悔するかを書く

「自分の可能性を最大化させる」作業として、1年に1度は定期的に遺書を書くことをお勧めしたいです。

【参考】カイゾン・コーテ(2015).「ペンタゴン式目標達成の技術一生へこたれない自分をつくる」.幻冬舎

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