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東大ミスコンで優勝したうつ病の24歳女性

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『才色兼備』に私が思ったこと

 私が大学1年生の時に東大ミスコンのグランプリをいただいた後、私の実感が追いつくよりも早く、速報としてミスコンの結果が様々な媒体で記事になりました。
 その時、『ミス東大』の枕言葉のようにこぞって使われたのが『才色兼備』でした
 その結果として半ば強制的に『私は才色兼備』ということになってしまったのです。

人々が私を見る目が怖い

 強そうな鎧をたくさん纏ったわたしは、もはや外からは、鎧しか見えなくなった。
 鎧が強くなるほど、私の骨は溶けて柔らかくなって行く気がした。
 人々が私に纏わりついた肩書きを用いて私のことを説明すればするほど、私の実態から逸れる気がした。

だから「出身大学とか関係ない『自分』として周囲に見て頂けるところまで遠い

 社会人になってからも「出身大学とか関係ない『自分』」として周囲に見て頂けるところまで遠いのです。
 先ず実力を周囲に認められないといけない。

「将来が不安すぎて眠れない」

 「将来が不安すぎて眠れない」をポストしたら、『顔も頭も日本最高峰のミス東大が「将来が不安すぎて眠れない」って言ってるんだけど、私どうすればいい??』みたいなリプを頂きました。

人には人の地獄がある

 誰だって将来は不安なものじゃないのかな。
 人には人の地獄があるし、貴方には不安ないでしょ不安と思う資格ないよって人に言われちゃうことがまず地獄だと思う。

授業に行けなくなった

 周りの視線を気にして駒場キャンパスの授業に行けなくなりました。 
 ちなみに駒場6号館の教室で電子辞書なくしました(作者の実体験です)。学生支援課にもなかったです。悲しい。
 理Ⅱで入ったのですが、理系の授業に全く追いつかなくなったので、文転を決めました。
 授業をさぼってはハイボールを毎日飲むようになりました。

私はうつ病は4大「できない」病だと思っています

 全くこの症状になってしまいました。
 私はうつ病は4大「できない」病だと思っています。
「食べれない・喋れない・眠れない・何も出来ない」。
 大学2年次で学部を決めなくてはいけない重要な時期になってしまいました。

うつ病とは

 うつ病とは気分障害の一つであり、精神的ストレスや身体的ストレスなどの影響によって脳がうまく働かない状態です。
 日本では100人に6人がうつ病になるという調査結果があり、珍しくない疾患になります。

主な症状は以下の通りです。

  • 眠れない

  • 食欲がない

  • 一日中気分が落ち込んでいる

  • 何をしても楽しくない

結局6年在籍して卒業した

 何とか2年必修の単位を取得し、ドイツ語も難しくてめっちゃ大変だったんですけど、私の希望の美学芸術学専修が通り、大学3年からは好きな学問を勉強出来てやっと「東大生」になった気がしました。
    初めて本郷の図書館で勉強し始めたのが大学3年からでした。
 シャンデリアがあって雰囲気があって早く行けば良かった。
 卒業式はあのアカデミックガウンでなくて、ピンクの袴にしました。

「東大卒」というのは死ぬまで剥がれないシール

 私の「東大卒」というのは死ぬまで剥がれないシールです。
「東大卒だからそこまで出来るんだ」とか「東大卒なのにここまで出来ないんだ」と一生言われます。

優秀で在り続けるのは大変難しい

 「東大卒」というシールを持った女性は良い企業に行かないと下に見られるし、良い男性と結婚していないと下に見られます。
 「東大卒なのに出来ないことがあるんだね」、この偏見が死ぬまで私達を苦しめます。

私の人生はここから

 私の人生はここからです。
 いつか「東大卒」ではなく、「私」の「作品」や「私」の「書いたもの」として見て頂けるようになりたいです。
 私自身を見て頂けるまで精進します。

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