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「雑談が上手い人が話す前にやっていること」とは

【『話す力』という本を出版致しました! よろしければどうぞ!】

「感じの良い方」を目指す

 雑談においては、テクニックよりも感じのよさのほうがずっと大切です。あなたも、雑談が下手な人よりも感じが悪い人のほうが苦手ではないだろうか。

 感じの良い方になるための第一歩は、清潔感のある見た目に整えることです。
 鏡を見て、しかめっ面になっていないか、笑顔ができているか、髪の毛がボサボサになっていないか、猫背になっていないか、服にシワがないかなどを確認してみましょう。

「SNS褒め」を実践する

 褒められて嫌な気持ちになる人はほとんどいない。
 雑談力を上げるために、褒め言葉を積極的に使いましょう。

とりあえず他人の誕生日を祝おう

 相手を褒めることが苦手な人は、「SNS褒め」を試してみると良いです。
 何を褒めるか分からない場合はとりあえず他人の誕生日を祝おう。
 365日チャンスがあるのです。そして意外と他人は食べ物とか旅行の写真を投稿していることに気づくのです。

 SNSで、「おめでとう!」「おいしそう!」「よかったね!」などと、相手をほめる書き込みをするのです。

 相手を思いやるコメントを書くうちに、人を褒めることが当たり前になる。これはガチです。
 雑談の場でも自然と褒め言葉が出るようになるでしょう。

「観察」+「感情」で相手との共通点を作る


 
相手のことをよく知らない場合、雑談のハードルは高くなります。
 共通点がなく、何を話せばいいかわからないからです。

 こんな時、共通点は「観察」+「感情」の2ステップでつくることができる。

 先ずは「観察」です。相手と一緒にいる空間を観察して、共有できるネタを探します。

 次に「感情」です。観察したものについて「自分の感想」を述べます。

 たとえば、飲み会で同じテーブルについたなら、「隣の席で注文した焼きそば、おいしそうですよ」と「観察」の結果を述べ、「あ〜、急にお腹減ってきたなぁ」と「感情」を呟く。
 その後、「中華、よく来るんですか?」「注文、もう決めましたか?」などと質問し、相手にも話してもらう。

 話すネタが見つからなくても、落ち着いて周囲を見回せば大丈夫です。観察し、感情をつぶやいた後に、相手に話を振ります。
 話題に行き詰まったら、再び観察して、次の話題を見つける――雑談はそのくり返しで成り立っていくものです。

「鉄板リアクション」を使いこなす

 雑談を盛り上げる一番簡単な方法は「リアクション」です。
 ここでは、使い勝手のいい「テッパンリアクション」を11種類紹介します。

あ行のリアクションには幸せが詰まってる

 最初の5つは「ありがとう!」「いいね!」「うまいね!」「えらい!」「おかげさまで!」という「あ行」リアクションです。
 あ行のリアクションには、幸せが詰まってます。

すから始まるリアクションにも幸せが詰まってる

 次の5つは「すごい!」「すてき!」「すき!」「するどい!」「すばらしい!」という「す」のリアクションです。
 すから始まるリアクションにも、幸せが詰まってます。

「なるほど」は便利

 最後の1つは、感嘆詞として使う「なるほど」です。うわあ、よく使うなあ。
 「なるほど! そういうことだったんですね」といった具合に、何に感嘆しているかまで付け加えると、より相手に気持ちが伝わります。
 気の利いた言葉が出てこないときは「なるほど! びっくりです」と気持ちを添えるだけでも十分です。

まとめ「とりあえず共感」しよう

 雑談をしている中で「あぁ、この人とは合わない」と思うこともあるだでしょう。
 そのような場合には、意見をぶつけるのではなく、「とりあえず共感」をしましょう。
 コミュニティ運営でも「先ず共感、困ったらオウム返し」です。

 ここでいう共感とは、相手の意見に賛同することではないのです。
「相手の意見を受け止めた」というサインを示すことです。

 サインの示し方としては、語尾を伸ばして共感を示す方法がある。たとえ相手と意見が合わなくても、「そうですねぇ」「いい感じですねぇ」「困りますねぇ」と、語尾に親しみを込めて答えるだけで、共感を表現出来ます。    本当の意見なんて、もっと仲良くなってから言い合えば良いのです。

【参考】ひきたよしあき(2023).『雑談が上手い人が話す前にやっていること』.アスコム