好きな吹奏楽課題曲1位吹奏楽のための「風之舞」
皆大好き「吹奏楽のための風之舞」
https://www.youtube.com/watch?v=7iQ0jzU3YrI
何と作曲者の福田洋介さんがnoteをやっていて、解説もしています。
こちらの動画は福田さんが自ら指揮をしているのですが、お若いですね。48歳です。
福田さんは高校在学中から作曲家として活躍していた
11歳の時に、コンピューターによる音楽製作を開始し、現在まで作編曲を独学で習得します(!)。
東京都立豊多摩高等学校在学中の1991年から作曲家としての活動を開始し(!!)、管弦楽、器楽、吹奏楽、演劇、舞踏、テレビ、映画など多くの分野にわたる創作を行っていらっしゃいます。
佐渡裕&シエナ・ウインド・オーケストラ、SEKAI NO OWARI、海上自衛隊音楽隊などの作編曲担当としても活動していらっしゃいます。
2003年、『吹奏楽のための「風之舞」』で、第14回朝日作曲賞を受賞しました。
2011年、『さくらのうた』で第22回朝日作曲賞を受賞しました。『さくらのうた』も大変名曲ですね。
福田洋介先生の『さくらのうた が出来るまで』もすごいドラマがあるnoteなので良かったらご覧ください!
https://note.com/fukudayosuke/n/n8f71846c5e93
https://youtu.be/F6TlQyq9Fcg?si=lDdp-mmZmgIH7geq
「風の舞」の楽曲のコンセプトは、「架空の歌舞伎の演目」
『楽曲のコンセプトは、「架空の歌舞伎の演目」のイメージ。勧進張、連獅子、忠臣蔵、風之舞…という具合に。
主に3つのモチーフをリズミカルに、またメロディックに展開して、絢爛かつ颯爽とした音世界へ。』
なるほど、「風の舞」はいつかNHKの時代劇の主題歌になって頂きたいです。
【引用元】福田洋介『吹奏楽のための風之舞(2003)』
https://note.com/fukudayosuke/n/n1f28a26a46e2
20代で出来上がった「風の舞」
福田洋介先生ほどの作曲家でも「売れない」時代があって、「風の舞」がヒットしないと引退を考えていたようですが、驚いたことに「風の舞」が出来上がったのは20代のようです。
2003年、『吹奏楽のための「風之舞」』で、第14回朝日作曲賞を受賞、翌年の全日本吹奏楽コンクール課題曲として全国の高校部によって演奏されました。
大阪府立淀川工科高等学校吹奏学部によって演奏された「風の舞」
『当時は大阪府立淀川工科高等学校が吹奏楽部が本当に強くて、日本テレビ系列で放映された「1億人の大質問!?笑ってコラえて!」の人気コーナー「日本列島 吹奏楽の旅」でこの曲の練習風景が何度も放送されたため、一般に広く知られるようになりました。
私はリアルタイムで録画して何回も見直しました。福田洋介先生も下記のように仰っています。
『と、気づけば、テレビの中で風之舞が流れてきた。
ヨドコウ(大阪府立淀川工科高等学校)の吹奏楽部を、日本テレビの「笑ってこらえて」が密着取材している。
夏の大会で一生懸命取り組んでいるのが、風之舞だと紹介された。
丸谷先生とその愉快なヨドコウの仲間たちは、やはり目をひく存在感だ。
なんと全国大会まで取材が続いていくという。
この人達が近所の普門館に来る。
10月、高校の部大トリにヨドコウの演奏。
会場中が張りつめた緊張と期待の中、圧倒的に華やかな風之舞がバシっと決まり、以来名実ともに伝説的な名演となった。
もちろんメディアに取り上げられたことも大きいが、たくさんの風之舞の録音を聞き比べても、これほど威勢よく華やぎ、またワクワクさせてくれる演奏はない。』
本当にそうですね、合奏の安定感、バランス、ピッチ、全てが綺麗。
「風の舞」が入選しなかったら福田先生は吹奏楽の譜面を作ることは諦めようと考えていた
『勢いつけて、20代のうちに、1曲でよいから入選し、課題曲となることが出来たら嬉しいと考えていた。
…なかなか芳しい結果が出ない。
仕事の仕方も変えてみて、これで風之舞がダメなら、もう吹奏楽の譜面を作ることは諦めようともぼんやり考えていた。』
(中略)
『吹奏楽の作品を公表できるようにしたいと一念発起してから、10年経ってたくさんの方々に演奏して頂いて、作品が育くまれたと感じている。意外な展開であったが、まさに人生が拓かれた作品である。』
【引用元】福田洋介『吹奏楽のための風之舞(2003)』
うんうん、良かったです!