結婚は自分を社会化する一大プロジェクト
Why(背景・目的)についての共通認識を持つ
プロジェクトを進める上で一番大事なことは、プロジェクトの背景・目的を押さえておくことです。
スコープを設定する
こちらは、今回のプロジェクトで達成したいこと(プロジェクトのゴール)になります。
ここはステークホルダー全員で認識を合わせておくべき重要な事項ですが、端的な言葉で全員の認識を一致させることが難しい場合は、スコープを定義してください。
例えば、「社員旅行を成功させる」と言う目的があった場合に、社員旅行の成功と言うことに対して、プロジェクトに携わるメンバーの解釈が異なることが往々にしてあります。
「社員旅行を成功させる」=「終わった後の社員アンケートで満足度が7点以上(10点満点中)を達成する」など明確な指標を設ければ、プロジェクト進行の中に社員が満足することにメンバー全員が注力できることになります。
目的のところでも話しましたが、複数のメンバーでプロジェクトを進める場合は、プロジェクトのスコープを定めておくことが重要です。
スコープの定義というのは、今回のプロジェクトでの対応範囲か否かを定義するということです。
例えば、結婚式の場合、以下みたいな形でまとめておくと後で混乱せずに済みます。
〜社員旅行のスコープ定義〜
スコープ内の成果物/作業
・手作りの招待状、席次表、席札
・オリジナルムービー(オープニング、プロフィール紹介、エンディング)
・人前式(エスコートキッズと入場などオリジナル要素を盛り込む)
・挙式、披露宴のカメラマン、ムービー担当を外部のプロに依頼
・感謝の手紙(奥さんがピアノを弾いて、手紙を私が読む)
スコープ外の成果物/作業
・当日の1次会の料理
・帰りの交通手段(各自事由とする)
などなど
では、結婚を一つのプロジェクトと考えたとき、どのような変化が起こるのでしょうか。
例えば、私の知人のFさんは、結婚するまで相手に専業主婦像を描いていて、何でもやってほしいタイプの男性でした。
ところが、結婚後の二人は共働きで、家事を奥さんに任せては家が回りません。
奥さんが職場の共働きの先輩から、「食洗機は必需品で、夫婦の会話の時間が増える」と聞いてきて、当時10万円した食洗機を買おうとFさんに提案したのですが、Fさんは自分が洗えば済むと主張、奥さんが料理、後片づけがFさんという役割分担になったそうです。
すると、次第にFさんは後片づけだけでなく、土日の朝ごはんは自分でつくるというように発展していったそうです。