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部下に経験を積ませたいときの「声がけ」はこうしよう


部下を成長させるためには、新しい
ことにどんどん挑戦させていかなけ
ればなりません。


確かに失敗するリスクはあります。


だからといって失敗を恐れていると、
部下もチームも成長できません。


それどころか、変化のスピードが激
しい時代ですから、ジリ貧状態にな
ってしまうかもしれません。


成長には失敗がつきものです。


元プロ野球監督の野村克也氏による
と、失敗は「せいちょう」と読むそ
うです。


上司は、失敗してもまた修正してい
けばいいという「修正主義」の考え
方を取り入れるべきでしょう。


そのためにも、上司は失敗を恐れて
はなりません。


失敗を許容する姿勢を持たなければ
なりません。


ただ、上司が挑戦させようと思って
も、部下が挑戦を避けるケースも少
なくありません。


上司は失敗を避けて、部下に責任を
負わせる場合があるからです。


ここで、初めて部下を持った頃の私
のお話をいたします。


私は初めて管理職になったばかりで
したので、失敗を恐れていました。


チームや部下の成長ではなく、失敗
しない組織を目指していました。


いわゆる減点主義を取っていたのです。


よって、新しいことに挑戦したいと
言ってきた部下に対しては、提案を
門前払いで退けていました。


聞く耳をまったく持たなかったので
す。


人は意見を受け入れてもらえないと、
やる気をなくしてしまいます。


当時の私は、受け止めるどころかま
ったく聞いていませんでした。


メンバーの中には退職者も出て、チ
ームの成績も社内で最下位にまで落
ちてしまいました。


そんな中一度だけ部下が部長に直接、
キャンペーンの計画を提案しました。


部長は新しいことに挑戦するのをよ
しとしていたので、提案が通りました。


情けないことに、部長から課長であ
る私にその話が‫伝わります。


その部下に腹を立てた私は、こんな
言い方をしてしまいました。


「やるのはいいけど、しっかり責任
持ってやれよ」


こんな言い方をされたら、部下はや
る気をなくしてしまいます。


失敗しないようにという気持ちばか
りが頭の中を占め、いい仕事ができ
なくなってしまいます。


このときのキャンペーンでも、あま
りいい結果が得られませんでした。


私は「やはりダメだったか。余計な
ことはしないほうがいいんだ」と部
下に言いました。


それを耳にした部長が、即刻、私を
呼び出しました。


「一生懸命やっている人を邪魔する
リーダーなんていらない」と叱責さ
れ、その後、私は降格しました。


いま思うと降格されて当たり前です。


数か月後、私は隣のチームの成績も
状態もいい課長の部下とのやりとり
の言葉を耳にしました。


「失敗してこいよ。あとは俺が責任
を持つからさ」


言われた部下はイキイキとしていま
した。


当然です。


このように言われれば、自然体で仕
事ができます。


この課長のように私はこのとき、リ
ーダーのあり方にあらためて気づか
されました。


部下に経験を積ませるときは、限り
なく部下の不安材料は減らしてあげ
るべきです。


部下は、失敗するかもしれません。


その責任を上司が取らされるかもし
れません。


でも、上司には勇気が必要です。


その勇気を見せる上司になりましょ
う。


結果的に、部下が自発的に動く強い
組織ができあがります。

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