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「すぐやる」思考に陥っていませんか

世間では「すぐやる」というタイトル
のベストセラー本が続出しています。


もちろん私もいくつか読んでいますし、
参考になります。


悪く言うつもりはありません。


私自身、リスクを恐れて躊躇するなら、
まずは行動に移しましょうとお伝えし
ています。


机上で考えていても気づかないことに、
行動することで気づくことが多くある
からです。


その結果、目標達成へのスピードは速
くなります。


「後でやろう」と先延ばしするよりも、
やってみることは大切です。


ただ、今日のお話はすべてを「すぐや
ろう」としないことです。


例えば、お客様になりそうな人から問
い合わせが来たとします。


もちろんお問い合わせはありがたいこ
となので、できるだけ早く対応しよう
とします。


もちろん日程などの問い合わせは迅速
に返事をしないと相手にご迷惑がかか
ってしまうので、メールを返信できる
状態ならすぐに対応します。

しかし、お問い合わせの中に、プラン
を作成して欲しいと依頼があり、作成
するのに時間がかかる場合はメールは
すぐに返信しますが、少しお時間をい
ただきます。


ここで期日が4日後なのに、相手に印
象づけるために即効で対応するという
方もいます。


もちろん素晴らしいことですが、時間
管理が苦手な方や他に多くの仕事を抱
えている方はマネしないように注意し
ましょう。


しっかりつくり込みをする時間を確保
して、期限の1日前にお送りすれば充分
なのです。


スピード対応を過剰に意識して、自分
が振り回されては元も子もありません。


もちろん「何もしない時間(予備タイ
ム)」があれば対応してもいいですが、
他に重要性の高い案件に使う予定があ
るなら、割り込んだ仕事を無理に優先
させないことです。


仮に本日中にという無茶ぶりが来たら
どうするかということですが、私は相
手に一本電話をします。


メールで来ているのに電話をかけるの
は、「相手の時間を奪うのでは」と思
う方もいるかもしれませんが、相手も
急いでいるのですから電話することで
クレームを受けたことはありません。


そのうえで、本当に急ぐ必要がある場
合は、「本日の午後から1日半の研修
が入っています。可能なら明日の夜に
はお送りしますが」と期日を交渉しま
す。


何でもすぐ対応しなきゃという方は期
日の交渉をしてみることをおススメし
ます。


期日交渉をしてその結果、相手の気分
を害して仕事がなくなってしまったと
いうことはまったくありません。


同じように、リーダーのあなたも部下
に「すぐやる」前提で仕事を頼まない
ように心がけることです。


優先順位付けがうまくできないていな
い部下は、期限の順番で仕事を進めて
いきます。


あるいは、相手によって優先順位を変
えていくこともあります。


威圧的な人、立場の強い人の頼みごと
を優先させてしまうという人も過去に
何度も見てきました。


リーダーは部下が「期限を交渉する権
利」を奪ってはなりません。


期限を鑑みて急な依頼はできるだけ少
なくするべきです。


たまにすぐやってもらう必要があると
きも出てくるでしょう。


この場合も「ごくたまに」にしておき
ましょう。


段取りを工夫すれば「ごくたまに」で
済むかと思います。


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