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タダで使える障がい者雇用の就活ツール -就労パスポートの活用-

前回の記事で書いていて思ったのですが、障がい者雇用の就職や転職にあたり、自己PRだったり、健康管理について自分で考えるのは結構難しいと思います。

私の場合、主にリワークで行ってきたのですが、就労支援施設ではどのように行っていたのかと言うと、就労パスポートというシートを活用してきました。
それについて色々考えて行きます。

就労パスポートとは

就労パスポートとは厚生労働省で配布されているもので、下記の様な事をまとめることが出来るツールになっております。

就労パスポートは、障害のある方が、働く上での自分の特徴やアピールポイント、希望する配慮などについて、支援機関と一緒に整理し、事業主などにわかりやすく伝えるためのツールです

就労パスポート
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/shougaishakoyou/06d_00003.html

簡単にまとめられている用紙があるので下記リンク参照をお願いいたします。

https://www.mhlw.go.jp/content/000560949.pdf

またこれらを紹介する厚生労働省のページは下記になります。

就労パスポートにおけるメリット

就労パスポートを作成すると下記メリットがあります。

  • シートに書くことで自分の事が整理することが出来る

  • 自己理解につながる

  • 面接時や職場にて自分の特徴を説明する時に便利

これらを自分のみでなく、信頼できる他者に見てもらい揉んでいくことにより、より自分の強みや弱み、事業主に対して就労時に理解してほしい事を見える化することが出来ます。

なので、就労支援機関と共に作成するとより自分に合ったものが作成することが出来るので、かなりメリットが高い物となっております。

実際書いてみよう

実際書いてみると、結構大変です。とりあえずかける部分だけ埋めてみましょう。それだけでも自分はどういう感じか見えてくることも結構あります。

用紙においては、下記リンクをお願いします。

https://www.mhlw.go.jp/content/000928590.pdf

職務経験

これまでの職場や、福祉サービス事業所などにおける就職準備のためのプログラムなどで経験した職務または作業とその期間を記載していきます。

まずは文章で書くと大変なので、箇条書きで良いと思います。

仕事上のアピールポイント

職場や、福祉サービスで出来ることや得意なことを書いてみましょう。自分ではわからないのであれば、就労支援の担当者や福祉サービスの人に聞いてみると自分が認識していなかったことも見えてくると思います。

体調管理

まずはストレスなどを感じやすい状況・場面を考えて行きます。

どういうときに辛いのか考えて行きます。
思いつくままに箇条書きしていきましょう。

私の場合はこんな感じでした。

  • 同時に複数の指示を受ける

  • 威圧的な態度を取られる

  • 季節の変わり目や気圧の変化に弱い

  • 着地点が見えない仕事 等

次にストレスなどのサインを考えて行きます。

体調が悪くなる時ってこんなことが合ったなぁと思いだしてみて下さい。辛い作業であれば飛ばしても結構です。

  • 疲れがたまる

  • 肩がこる

  • 無表情になる

  • 仕事の効率が悪くなる

  • ぼーっとしてしまう 等

最後に対処方法を考えます。

まず自分が出来ることを考えて行きます。

自分の場合はこんな感じでした

  • その場から離れ休憩をする

  • 深呼吸をする

  • 違うことを考える 

  • 頓服を飲む 等

次に配慮してほしいことを考えます。

  • 指示を出すときには一つずつにしてほしい

  • 着地点が見えるような指示が欲しい

  • 威圧的に指示をしてほしくない 等

これらを書いたうえで、整理していくと何を会社にして欲しいのか見えてきます。

他の項目も埋めてみよう

上記のような形で他も埋めていきます。
(初めはチェック項目のみでいいかもしれません)

  • 希望する働き方

  • コミュニケーション

  • 作業遂行面 等

最後に

一度アウトプットして、印刷するなりすると俯瞰的な目で見ることが出来、自分はこんなことを感じていたんだという認識が出来ます。

自分はこう考えていたんだというのを認識するだけで、今後の活動のしやすさが大分変ってくるかと思います。

ただ、個人的なことも含むので公けにしたい事したくない事があるかと思います。それは公けにしなくていいと思います。

自分で自分の事を一度見てみるのが良いかもしれません。そうすると自分がどう働きたいのかが見えてくるので一度やってみるのをお勧めします。


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