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第9回:チーム発表「自殺対策」

第9回ゼミ(10月3日開催)のレポートをデビルよりお送りします!
今回は、前回ゼミでの堀遼一さん(横須賀市議会議員)による自殺対策に関するレクチャーを踏まえ、"子ども・若者が自殺に追い込まれることのない横須賀"にするために何ができるか。』をテーマに、20歳未満の自殺者増の社会的背景+効果的な生きる支援策についてチーム発表を行いました。
(チームは3チームでそれぞれ「スイミー」「ダクトリオ」「ピラミッド」というチーム名となっています。)


チーム発表#01:スイミー

核家族化の進行や共働き世帯が増加したことで、子ども・若者が安心できる居場所が喪失し、自己肯定感が低下、これが若者の自殺増の要因ではないか?という分析からの提案でした。子ども・若者の自己肯定感を向上させるため、3つの承認理論(存在承認/行動承認/結果承認)に基づき、挨拶と地域貢献をテーマとした2つの支援策が発表されました。

チーム発表#02:ダクトリオ


子ども・若者の自殺の現状を属性別に分析をし、中でも自殺者数が増える"高校生・大学生"と"若手社会人"の2つの対象者に向けた提案がありました。"高校生・大学生"については、いじめ相談を匿名でできるアプリの導入。"若手社会人"については、専門機関でないカジュアルな相談窓口の整備と雇用時の相談窓口のアナウンスを義務化する条例制定。とそれぞれ支援策が発表されました。

チーム発表#03:ピラミッド


子ども・若者の自殺が直近3年で急増していることから、コロナの影響でコミュニティの減少・関係性の希薄化に繋がり、心の拠り所となる場所の喪失、環境変化への対応力が弱い若い世代で特に自殺が増えたのではないか?という分析を踏まえ、支援策として「地域の兄弟姉妹プログラム」が提案されました。小学生から高校生まで学年で分けないコミュニティを作りナナメの関係性を構築していくという発表でした。

全体を通じて


チーム発表の後には、講師陣のみなさんからフィードバックをいただきました。

あべあさんからのパターン・ランゲージ(プレゼンテーション・パターン)に基づくフィードバックからは、どこが良かったか。逆に、どこに改善の余地があるのか。分かりやすくポイントで示していただき、今後の発表に向けての気づきをいただきました。

講師の堀さん/ゼミ長のユーティーさん/副ゼミ長のやんけさんからも、実際に政策提案・決定・推進に携わってこられた視点に基づくフィードバックをいただき、政策の実現に向けて詰めなければならない視点(予算・論拠など)について学びを得ることができました。

今回のゼミは、これまでの座学から一転、初めてのチーム活動&発表でした。特定の社会課題について深く掘り下げ、メンバーと議論をし、政策に落とし込んでいくプロセスは自身の思考の土壌を耕す充実した時間でした。

今後のゼミ活動でも、社会課題特有の1+1=2のような正解がない難しさ(社会課題が社会課題である所以)から目を背けることなく、楽しみながら、向き合い続けていきたいと思います!


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