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自分への愛を育む方法~心身をいたわり、育てることについて~


このnoteは、毒親育ちの明日に希望を届けるためのnoteです。



今回は、自分への愛を育む方法について書きたいと思います。



そもそも、毒親育ちの方たちの中には、「自分を愛する」という発想自体、ない方もたくさんいらっしゃるかもしれません。
私も、10年くらい前まで、自分を愛するという発想はありませんでした。
自分は好きになれない存在、
自分は取るに足らない存在、
自分は常に他の人の犠牲になる存在、
といったイメージを、無意識に持っていたように思います。



そのような自分に対するネガティブなイメージに引っ張られて、
他者との関係構築がうまくいかなかったり、
健康を害したり、
やりたいことや挑戦したいことを諦めたり。




でも、自分のことを愛することができるようになると、
本当に少しずつではありますが、
他者との関係構築がうまくいくようになったり、
自分史上もっとも健康になったり、
やりたいことや挑戦したいことができるようになったりします。


自分を愛する、と言われても意味がわからない、
あるいは、
自分を愛するという発想すらない人たちに向けて、
自分への愛を育む方法について、
私の考えをお伝えしてみたいと思います。




1 身体をいたわること



またかと思われるかもしれませんが、
やはり自分への愛を育むための第一の行動は、
身体をいたわることだと思います。



自分をいじめる習慣がついていると、
自分の身体をおろそかにしがちです。



おそらく、自分を愛するという発想のない人たちであっても、
とても大切で壊したくない物は、何かしら持っていると思います。
たとえば、ガラスの置物とか。



自分の身体をいたわることについてイメージがわかなければ、
その大切で壊したくない物に接するときの自分と同じような気持ちで、
自分の身体のことを考えて行動してあげるとよいかもしれません。



そうすると、具体的な行動として、
何に注意したらよいかという点も浮かびやすいと思います。



ガラスの置物なら、落とすと割れてしまうので、
なるべく落とさない環境に置く、
ほこりがたまると美しさが損なわれるので定期的に磨く、
持ち運ぶ時は注意する、
等が浮かぶと思います。



それと同じで、自分の身体は何をすると壊れてしまうのか、
ということから逆算すると、
身体をいたわるためには、
・自分にあった十分な睡眠をとること
・自分にあった健康的な食事をとること
・自分にあった適度な運動をすること
等が浮かんでくると思います。



その上で、これを実行していくと、
自分の身体をいたわる習慣ができていきます。



睡眠や食事については、特に個人差があると思います。
機能不全家族で育つと、睡眠や食事について、
大人になってからも親に管理されてきた方も多いでしょう。
そのため自分にあった睡眠時間がどのくらいなのか、
自分にあった食事がどのようなものなのか、
場合によっては試行錯誤しながらつかんでいく必要があるかもしれません。
誰に遠慮することもなく、また、世間に出回っている健康情報等に惑わされずに、見つけられるとよいかと思います。




2 心をいたわること



上述した身体をいたわることと同じくらい重要なのが、
心をいたわることです。
私たちの身体と心は連動しているため、
身体だけ健康、心だけ健康という状態を作ることは無理だからです。


心のいたわる方法も、身体をいたわる方法と同じです。
どのようなことをすれば、自分の心を壊れないようにできるか、
ということから逆算していきます。



ただ、機能不全家族で育った人は、残念ながら、すでに心が壊れているよ、
という場合が多いと思うので、
その場合は、なぜ自分の心が壊れてしまったのか、ということを少し紐解くと、心をいたわるヒントを見つけやすいかもしれません。



私は、自分が自分の一番の批判者である・自分が自分の一番のスパルタコーチである、という状況から抜け出すということが、第一ステップでした。



小さいころから、努力した時であっても、いつも批判にさらされたり、
ある程度の結果が出せた時でもさらに結果を出すように要求されたり、
健康を害していても学校に行くことや勉強することを求められたりしていると、だんだん、その周りの大人の価値観を内面化してしまい、
いつのまにか、自分が自分の一番の批判者である、
自分が自分の一番のスパルタコーチである、という状況が出来上がってしまいます。



私はまさにそうでした。
だから、学生時代も満点をとることやトップになることにこだわってしまったり、新人弁護士のころも、少しの失敗を過大視して、自分をいつも批判していました。
どんなに頑張っても、自分は自分のことを認めないので、他者から認められようとも、まったく満足できることがありませんでした。



しかし、それが私の生育環境に由来する悪しき習慣であることに気づいて以降、少しずつ手放していきました。
それまで私は、自分が自分に厳しくしなければ、自分はダメな人間になる、
誰からも好かれなくなる、と思っていたため、私は、自分に厳しくすることにすがっていました。



でも、それが自分にとって毒であることがわかって以降、
最初は不安でしたが、
自分が自分の一番の理解者になること、
自分が自分の一番のヒーラー(自分を癒せる人という意味)になること
を心がけるようにしていきました。



このように心がけるようになってから、
私は、精神的に落ち込んで暗い部屋に閉じこもらざるを得なくなることや、人のいない海に行きたくなること、死にたくなること等(私の心が闇に侵食されているサインです)が格段に減っていきました。




3 身体を育てること


自分への愛を育むこととして、心身をいたわる習慣ができたら、
次は、心身を育てることも意識していくとよいと思います。



自分との付き合いはまだまだ長いです。
いたわるという守りの姿勢だけではつまらないので、
自分を育てて、自分の成長を楽しんでいくイメージです。



特に、今は寿命だけで言えば100歳まで普通に生きるかもしれないと言われていますが、実際のところ、健康に100歳まで生きられるのかどうかはわかりません。でも、生きているなら、なるべく健康でいたいものです。



そこで、自分の体力をより向上させられるような習慣や、
長く楽しみながら続けられるような運動習慣を持つとよいのではないかと思います。



私は、小さいころから運動神経が悪いのでチームプレーの球技等は苦手です。そのため、筋トレやウォーキング、ジョギング、ゴルフ等のように、
運動神経の良し悪しに関係なく楽しめて、基本的には自分との闘い系の
スポーツが好きです。



大人になれば、体育の授業のように誰かに評価されたりすることもないので、自分が楽しめる内容で、身体を育てていけるとよいかと思います。



4 心を育てること


次は、心を育てることです。
私たちの心は、とっても感受性豊かで、いろいろなことを感じる力を持っています。せっかくなら、壊れないようにするだけでなく、心に栄養を与えて、育てていきたいものです。



心に栄養を与える手段は千差万別だと思います。
自分の好き嫌いや趣味嗜好があらわれるところです。



機能不全家族で育つと、自分の好きをたくさん否定されてきたという方も多いかもしれません。
そして、否定されるうちに、好きなことや物を忘れてしまったという人も多いかもしれませんね。



その場合は、自分で自分に許可を出してあげて、
もう一度好きなことや物と向き合ってみるとよいと思います。



ちなみに、私は、人の感性に訴えかけるものに触れることが好きです。
読書、映画鑑賞、芸術鑑賞あたりを、
心への栄養を与える活動として定期的に取り入れています。



あと、他者と過ごす時間も大切にしています。
一人でもいくらでも楽しく過ごせるタイプなのですが、
人と交わると、その人の人生に感銘を受けたり、
悩みを共有して前向きになれたりと、
色々な良い影響があるので、社交の時間も定期的に作っています。



自分の心を育てるために、どのようなことができるか、
これも誰に遠慮することもなく、
自由に考えて行動に移せると、人生が豊になっていく気がします。




以上、自分への愛を育む方法~心身をいたわり、育てることについて~でした。


自分を大切にしたいけど、具体的にどう行動したらよいかわからない、といった方に、少しでもヒントになる点があればうれしく思います。


今回もお読みいただき、ありがとうございました。



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