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日本の宗教と行動経済①

日本古来の宗教

いつかはこのテーマに入ろうと思っていました。
宗教と行動経済…
テーマからすると何となくタブー感があるかもしれませんが、
私がお話したいのは「感謝する心を忘れてはいけない」
と言うお話へと誘いたいからです。
このテーマは継続的に続けてまいります。
さて、日本古来の宗教は「神道」です。
神社本庁の冒頭にある文面…
「街中の赤い鳥居、
田んぼの中のこんもりした森、
山の頂の小さな社、
全国至るところに神社はあります。
神社のある風景、
それは映画やドラマでもおなじみの、
ごく身近な、
しかし日本にしか見られない独特の風景です」
このような神社を中心とした、
日本の神々への信仰が神道です。

神道の異彩さ

何故か懐かしく…
日本独特の温もりを感じますね。
そんな神道ですが、
世界的な宗教と比べてみても異彩であると言われています。
「宗教」と言うのは読んで字のごとく「教え」です。
信仰対象は、
ただ一つの神だけを信仰の対象とする一神教です。
神道は多神教で八百万の神々となっています。
改めてですが、
これだけでも諸外国から見れば異彩だと言われていますね。
宗教は「教え」と書いてある通り「聖書や仏典」があります。
しかし神道には明確なモノはありません。
ここも異彩であると言えますね…
では神道はどこから学ぶのか?

自然との共生

神道は『自然との共生から編み出された原始的な感性』
と略されています。
これは…
稲作をはじめとした農耕や漁撈などを通じ、
自然との関わりの中で生活を営んで来たからこそです。
自然から学んで来たと言う事ですね。
春には豊作を願い、
夏には風雨の害が少ないことを祈り、
秋には収穫を感謝する。
これは全て「お祭り」と言う形で実施して、
神社での神事に加え、
神輿や山車が繰り出す事で、
たくさんの人で神に感謝を祝うのです。
人間の肉体は滅んでも、
精神は残り続ける。
ココには…人間が踏み込めない、
いや踏み込んではいけない世界があるのだと感じます。

宗教は信じないが宗教心は大切?

ここで意外な?データがあります。
日本人は「無宗教だが宗教心は大切にする」と言うデータです。
ここで「無宗教」と書いているのは一旦置いておきます。
     信仰あり  宗教心は大切
日本    26.2%   70.8%
アメリカ  78.3%   76.3%
北京    14.0%   35.2%
上海    27.3%   39.7%
台湾    74.7%   83.1%
インド   94.9%   86.5%
韓国    43.8%   63.0%
その他まだまだありますが…
いかがでしょう。
こうやって数字で揉みますと、
神を信じるのも、
神を信じないのも、
どちらも何か違うと考えている、
日本人の特殊な神観(宗教観)が見えてきます。

神仏習合と言う考え

日本の宗教心が諸外国と比べてなぜ独特であるか?は、
日本固有の神と仏教の仏菩薩とを同一視し、
両者を同じところに配祀して信仰すると言う、
「神仏混淆(しんぶつこんこう)」の考え方にあります。
とある伝えによりますと、
西暦538年に仏教が伝来し、
8世紀~10世紀にかけて神仏習合が日本中に浸透して行きます。
この頃…大陸から様々な文化の伝来がありました。
文化の伝来と共に経済的な流れが動き出します。

神仏習合の始まり

文化の伝来人たちが大切にしたのが、
稲荷神社と八幡神社であると言われています。
文化伝来と共に「経済」が大きく動き出すのですが、
次第に民は利益に翻弄されていきます…
日本古来・八百万の神に感謝するモノが少なくなっていくのです。
私利私欲の罪が増え続け、
争う者が現れる様になります。
新しい「精神的主柱」が必要となって、
迷える神の救済に名乗りを上げたのが仏であると書かれています。

今の時代だからこそ日本人の心を大切に

「日本の宗教と行動経済」について書かせて頂きましたが…
悲しいかな利益重視と言う欲が、
日本の宗教心を変わらせてしまった事実があるのは否めないでしょう。
何をするにも経済は必要です。
しかし宗教を金儲けや欲でやっていると大きなしっぺ返しが来ます。
日本人は、
「お金の貯め方を知っているが、お金の使い方は知らない」
と言われています。
「日本の宗教と行動経済」
このテーマを軸に吉田式マーケティングメソッドを活用して、
アンケートを作って行きたいと考えています。

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