不安障害闘病記 2「休職と復職」
長い療養のはじまり
2021年の2月。会社とは「月の残りの日数は有給消化とし、3~5月の3ヵ月は休職とする」ということで話はついてた。社会人になって10年以上経つが、こんなに長く休むのは初めてだった。夏休みや年末年始も長くて5日だった。3ヵ月は、途方もなく長いなと思った。
そもそも、僕自身、浪人や留年をしたことはなかった。就職が決まるのは卒業ギリギリで、転職の際は1日の有給消化もなく新しい会社に行っていた。つまり、人生で初めて立ち止まることになった。
「一体何をすればいいんだ!」と思ったが、医者や友人、ネットの友達など、いろいろな人に相談し、全員から「今はゆっくり休んだ方がいい」とアドバイスをもらった。だから仕方なく、何もする気にならない昼は罪悪感を覚えながら、ひたすらダラダラした。
2月
ほとんど寝たきりだった。夜にゲームでネットの友達とボイチャして遊ぶことだけが生きがいで、昼間はただ布団にくるまることしかできなかった。
妻からは暇そうに見えたのか「家事を手伝って欲しい」とお願いされたが、「今は休んでいるから!」と突っぱねて、何もしなかった。
医者から毎日運動するように言われていたので、散歩を日課にしていた。ただ、散歩していても「仕事が終わってない!やらなきゃ」という焦燥感があって、リラックスすることはできなかった。
不安と孤独感
とにかく将来に対する不安と孤独感でいっぱいだった。家族4人も居るのに孤独感があるのは不思議だった。誰からもきちんと理解されていないという思い込みがあったのだろうか。不安もきついが、孤独もつらいものだった。たまに猛烈に人肌が恋しくなる瞬間があり、この対処には困った。セルフケアでどうにかなる問題ではなかったので、途方に暮れるしかなかった。
本が読めなくなった
ひとつショックだったのが本を読めなくなっていたことだった。短い絵本なら問題ないが、長い小説などはすぐに集中力がなくなり、読むのに苦労した。また、専門書など難度の高いものは、全く読めなかった。
本がダメならマンガはどうだろうと思い、TUTAYAで1週間レンタルで20冊借りてきた。五等分の花嫁や王様ランキングなど、近年の人気作から気に入ったものを選んだ。たかがマンガ20冊、これを読み切るのに、ものすごく骨が折れた。毎日3冊のノルマを設定しても間に合わず、最終日、ファミレスにこもって追い込みをした。1日6冊読んだらクタクタになった。
APEXへの依存
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