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仕事が楽しくなる話(5) 苦手な人と、どう付き合う?

こんちには、よしべやです。

いやぁ、眞子さま結婚しましたね。
想うところはいくつかありますが、先ずは、何より、お幸せになっていただきたいと願うばかりです。


思考の精度

さて、私たち人間は、知らず知らずに、自分以外の人を、好きな人、嫌いな人、どっちでもない人、とか、容姿のいい人、悪い人、普通の人みたいに、3つのタイプに分けて、接し方を変えていたりしているように感じます。

例えば、好きなタイプの人と会う時、無意識的にその人の存在や言動を、肯定的に捉えれるのに、嫌いな人には、会う前から、既に否定的な感覚を持ってしまうという、あの感覚です。

きっと、みなさんも経験ありますよね。

で、このような状況を、脳科学的な視点の「脳は楽な方を選択する」という考えに則って考えてみると、そう分類した方が脳的に都合が良いという性質を持っている事が見えてきます。

てことは、現実に起きている状況を、しっかりと踏まえた分類というわけではなく、脳に負荷をかけず、比較的瞬時に導き出した、ちょっと自分本位な思考というか、作業をしただけなのでは?

というニュアンスが含まれている事になってきます。


今から約30年前の話です。

私は当時、音楽活動をしていて曲作りのために創造力を鍛えるぞ!というよく分からない目的で、バンドのメンバーたちと街中のカップルたちを見つけては、

「あのカップルは、表情からして、まだ付き合いだして日が浅いから、マニュアル通り、夕飯がイタリアンのパターンだな」とか、

「あのカップルは、あー見えて、実は女性の方がしっかり者だな」とか、

好き勝手に妄想していたことを、思い出しましたが、確かに何の負荷もかけずに、メンバーたちは、ポンポン無責任な事を言ってた記憶があります。

メンバー内だけでの会話ですが、めっちゃ失礼ですよね。気分を悪くされた方がいたら、ごめんなさいね。

結果、同じカップルを見ても、メンバー4名が抱く印象が一致することは、一度もありませんでしたね。

つまりは、分類結果の精度って、その程度なんだと私は思います。


思考と人の特徴

ここで重要なポイントが2つあると思います。

1、ファクト(事実)が存在しているのは、分類結果の内容ではなく、私たちの脳が都合のいいように出力作業をした。という点のみ。

2、そんな精度の結果に、私たちは見事に、感情や行動が影響を受けているという点です。

ちょっと怖いですが、人って結構、簡単に、影響を受けてしまう仕様になってそうですね。

よく人は第一印象でほぼ決まる、みたいな事が言われている昨今、身だしなみや、礼儀に細心の注意を払っている人がいます。

こういった人が存在するのは、恐らく私たちが、第一印象の影響をモロに受ける仕様になっているから、第一印象が大事というだけであって、第一印象がその人の実態を表している訳ではないですよね。


具体的な考察

このように人の習性(人のスペック)が見えてくると、表題にある苦手な人との付き合い方も、また変わってくるように思います。

分かり易いように、自分と相手(苦手な人)の二人の間で考察してみます。


まず真っ先に確認して欲しい点が、

自分が行った相手の評価と、社会的な相手の評価は、同質であるか?

です。

もし、同じだったら、相手の立ち振る舞いが、周りに対して何かしらのマイナス的パワーを出している可能性が大なので、不具合の震源地は、相手側となりますから、基本的には、必要以上に干渉しないのが良いと思います。

ただ、中には、そんなアンタッチャブルな相手に対してお節介だと分かっちゃいるけど、「きっとあの人は不器用なだけなんだ」「このまま見て見ぬふりなんてできないよ」といったM気たっぷりな人も居ると思うので、そういった人のために、最後におまけとして、私のおすすめの方法を紹介します


で、考察し甲斐があるのが、みんなは平気なのに、自分だけ苦手意識を持っているパターンで、この場合考えられるのは、

あなたの評価が、ただの妄想(勘違い)というケースと

相手があなたに対して何かしら特別な接し方をしている

という2つだと思います。

後者のケースは、相手の接し方が不具合の震源地になっているので、上記の対策と同様、自分にできることはさほどないので、必要以上に干渉しない事が良いと思います。

因みに、特別な接し方をされているかの判別方法は、第三者に相手の行動パターンを確認すれば、自分と同じかどうかが簡単に判別できます。


そして、前者の妄想のケースですが、私の肌感では、このパターンの不具合が圧倒的に多いように感じています。

簡単に言っちゃえば、自分の勘違いが原因ということです。

ですが、ラッキーなことに、このケースの不具合の震源地は、相手ではなく自分なので、自分で対策をとり、改善させることができるのです。

で、その対策方法というのが、

五感を使った観察です。


私たちが無意識に使う思考は、先述したように自分本位に調整された内容となる傾向があるから、導き出された結果も、それなりの物となってます。

こういった構図を、視点を変えて見てみると、インプットの段階で、既に自分本位の情報へ調整されている事が多く、情報の純度という観点でいうと、かなり目減りしている状況が分かると思います。

であるなら、思考に頼るより、五感という感覚センサーのみで観察した方が、情報の純度という点では、高いように私は思います。

例えば、「旨そうだ」という思考によるインプットより、味覚を使って「旨かった」とか「言うほど旨くなかった」の方が情報の純度は上がりますよね。

インプット情報が多ければ、アウトプットされる情報の精度も上がるという考えからです。


ですが、この五感での観察って、言うほど簡単ではないのが難点なんです。

例えば、「人の話を思考を使わず、ただただ聴き尽くす」って、かなり難易度が高いと思いませんか?

私には、まだできません。

なので、現実的には、その状態をキープするというより、思考優位を回避するために、ある瞬間、瞬間に、感覚優位の状態を作る事で、思考優位を回避するだけで良いと思ってます。

実際、この方法で、十分に有効であることは、実証済みですから。


結論

あなたができる、苦手な人との付き合い方は、「精一杯、真剣に、その人の話を、聴き尽くす」みたいな、集中力を伴った五感優位の接し方が有効なのだと思います。

また、相手に不具合の震源地がある場合は、自分から必要以上に干渉しない事が得策なのだと思います。


おまけ

中学生くらいになると、同級生たちの個性が際立ってきますが、同時に、「こういう家庭で育つと、こういう感じのキャラになる」という傾向も見えてきたりします。

つまり環境には、人の個性を形成させるだけの大きな力を持っているという事です。

であるなら、苦手な人とあなたとの環境を、意図的に変えていけば、相手はその影響を少しずつ受け、確実に変わっていくと考えられますよね。

という訳で私のおすすめの方法は、いつもとは違う、出来れば真逆の接し方をしてみてはどうか?という方法です。

いつもなら面倒くさいなぁと感じるタイミングで、すごく関心のある言動をとってみるとか、普段なら絶対に自分から話しかけないのに、積極的に相手の意見を求めてみるとか、また、さりげなく日頃の感謝を伝えてみるとか、とにかくいつもと逆の接し方です。

これを私は、キャラ変と呼んでいて、かなりの高確率で、好意的な関係が築かれていきます。

例えば、アイドルがプライベートを都内で過ごしても、人目を気にしてアイドルキャラを捨てきることは出来まんせんが、もし誰も知らない海外に旅行に行ったら、アイドルキャラでいる必要なんてありませんから、一私人として生活することができます。

この理屈を、うまく利用するのが、キャラ変です。

長期間、ぎくしゃくした関係になっているなら、その関係性であることが、お互いに当たり前の状態になっていたりします。
この当たり前になっている設定を、こちらから変更していくという事です。

いつも怒っている人に、ありがとう。感謝してます。と頻繁に伝えていると、怒っていた人も、徐々に怒りにくくなってきて、次第に反発相手から、共感相手に変わっていった実例を、多く目にしてきました。

面白いように、変わっていきますよ。

ただし、一点注意することがあります。

それは、演技による真逆ではなく、相手に対して関心を持ち、自然な真逆で接するという事です。

要は、自分がまず相手に関心を持って、先にキャラ変しましょうね。
という事ですね。

まぁ関心がある人は、お試しください。


では、本日はこの辺りで終わろうと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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