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テーピング革命、Dynamic Tape予告編

 ワタシは2019年まで大学の教員でした。治療家を育てる教員であるからには、学生にはエビデンスに基づいた技術を、あらゆるバイアスを廃して公平な視点から紹介すべき立場でもありました。そんな私が思いっきり商業的なバイアスがかかっていると思われるのを承知で紹介したいのがこのDynamic Tape、テーピングにおける革命児だと言っても言い過ぎではないと確信しています。

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 2014年頃に南半球はオーストラリアで開発・商品化され、じわじわと世界中にユーザーを増やしてきました。ヨーロッパから南米、そしてアメリカ、NFL NBA MLB NHLの4大プロスポーツへ…。実は2018年からは日本国内にも代理店ができ、一部マニア(笑)の間で流通が始まっているのですが、まだまだ一般的に知られているとはいえません。ちなみにその一部マニアの中にはNPB2球団(兵庫と愛知)Jリーグ2球団(佐賀と京都)も含まれます。

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 さてそのDynamic Tapeの何が凄いのか?

その0:作った人が凄い。

 オーストラリア出身の理学療法士、Ryan Kendrickがその人。クイーンズランド大学を卒業し理学療法士となったのちイギリスにわたり、プロクリケットチーム(Essex Country Cricket Club)のセラピストを務めたほか、男子プロテニス、世界ランキング最高4位となったグレッグ・ルーセドスキー(Greg Rusedski)の個人トレーナーとして、一度は73位まで落ちたランキングから全米オープン決勝に返り咲くまで支えたキャリアを持つ。そして現在もビーチバレー女子で世界ランキング3位を誇るバヌアツ代表のセラピストとして臨床の場に立ち続けている。それだけでも十分輝かしいキャリアだというのに

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今は南太平洋はバヌアツ共和国に住み、スウェーデン出身の同じく理学療法士でもある奥様と2人のお子様に恵まれ、大自然を満喫するライフスタイルだという。それだけではない、母国オーストラリアには

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おお、特に赤い方!このセンスの良さ。テクニカ・ガビラン創始者Gary Langに紹介され、2017年3月に大阪で開催されたガビラン・ワールドミーティングに招待したときにすっかり意気投合。はじめての南半球に同業者の友人ができた。以後、まだどこが国内の代理店になるか決まっていなかった2017年11月、大阪に次いで東京でもレベル1ワークショップを開催した。翌2018年春に日本に立ち寄ってくれた時には、私の大阪のラボにも顔をだしてくれた。

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そんなRyan、Dynamic Tapeは偶然の産物だという。姿勢を改善するための商品Posture Pals(写真下)を開発していたところ、縦にも横にも伸縮し、かつViscoelasticity を持つ素材に出会って、

これをテーピングにしたら、今までできなかったことができるかも

とひらめいたのだという。「オレがオレが」で、すぐ話を盛るアメリカンと違って、なんと謙虚なRyan…

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このひらめきに救われるアスリートは多いはずで、例えば私は合計13年間の大学教員生活で

「野球やテニス、バレーボールなどの速いオーバーヘッドモーションを伴うスポーツ選手の上肢にはどんなテーピングも無意味だ」

と言い続けてきたが、このテープと出会ってからは

「時と場合によって、Dynamic Tapeなら…」

と次に教壇に立つことがあれば間違いなく言うだろう。昨年はなかなか会う機会もなく、今年はこのコロナウィルスの影響でさらに移動が厳しくなって、次はいつ会えるかわからないが、この間何人もの私のクライアントが救われたことを感謝するためにも、こうしてここに記しておこう。

さあ、次の機会にはViscoelasticityとは何ぞや、テープそれ自体がどう凄いのか、を話してみたいと思う。乞うご期待。

 新代理店の業務開始までは、テープのご用命はこちらに。


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