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プロを目指すか就職するかで迷ったら

先日とあるご縁でキャリアについてお話させていただく機会があったので、ちょっと深堀して「”仕事の選び方”に迷ったら」というお話について少し書いてみたいと思います。

「退職の決め手はなんでしたか?」
「起業のキッカケはなんでしたか?」
「なぜその年でプロを目指そうと思ったんですか?」

たまにこういったご質問をいただくことがあります。

また、学生アスリートの方からは「プロチームを目指すのと一般企業に就職するのはどちらがいいと思いますか?」という質問をいただいたり、会社員の方から「ぼくも退職してBリーグを目指そうか悩んでます」というご相談をいただいたこともチラホラ。
(だいたいの場合まともなご返答ができずに申し訳ない気持ちになります…)

ご相談を聞いていると、実際にはご自身のなかですでに答えが出てるケースが結構多いです。

ただ「この選択で合ってるのかな?」とか「この判断の仕方って正しいのかな?」という不安があって相談して下さってるんだろうなぁと思います。

ぼくとしては、人生の決断に正解も不正解もないと思ってるのですが、とは言え「自分自身がよく使う判断基準」みたいなものがハッキリしてると何を決断するにしても後悔とかはしづらいのかなと思います。


買う理由が値段なら買うな。迷う理由が値段なら買え。

これは買い物についてよく言われる格言(?)ですが、買い物以外でも何かを選択するときには使える考え方です。キャリア選択も似たような側面があります。

ぼくはここで言う「値段」とは、「自分以外の誰かが決めた価値」ということだと理解しています。

安いからといって買ってしまうと後悔することが多いのは、商品としての価値をきちんと自分の物差しで測っていないからです。

キャリアの選び方に迷ったときによく出てくる他人の物差しは、「年収」、「社会的地位」、「将来性」、「安定」、「親の期待」あたりかと思います。これらはすべて自分ではなく他の誰かを基準にした価値観です。ざっくり言うと「世間体」です。

なにか2つのキャリアで選択を迷ったときは「そのキャリアを選ぼうとする理由が”世間の評価”なら選ぶな、悩む理由が”世間の評価”なら選べ」と考えると後悔が少ないような気がします。

世間体が気になるにもかかわらず悩んでしまうということは、それだけ自分にとって魅力的なお仕事(キャリア)なんだろうと思います。

自分の物差しと他人の物差しを分別することが大事です。

「一般企業就職を目指すか、アメリカ大統領就任を目指すか」で悩む日本人はさすがにいないと思います。悩むことができている時点で、その選択肢が自分にとってかなり現実的かつ魅力的だということです。


悩んでいる理由が自分でも分からないときは

でも何かに悩んでるとき(特にキャリアなんて複雑なものについて悩んでるとき)は理由が1つだけじゃないことも多いと思います。

自分でも「どの悩みが本当の原因」なのか分からなくなったときはいったん全部悩みを書き出して、「どの悩みがなくなったら解決するか」を考えてみるとスッキリすると思います。

ぼくは過去にも何度か転職活動をしているのですが、「いいお話なのになんだかしっくりこないな」となることが多々ありました。

最初は「年収が下がるのは嫌だなぁ」とか思ってたのですが、転職先の魅力を知っていくと「まぁ年収は多少下がってもいいか」となってきます。

でも意外とまだしっくりこなくて、そうすると今度は「あれ?本当に年収で悩んでるんだっけ?」となってしまうのです。

そんなときは「仮に年収が十分もらえたら転職するか」と考え直すようにしていました。そうすると「それでもやっぱり転職しないな」となって、実は問題は別にあることに気づけたりします。

余談ですがぼくの場合は、「辛いことから逃げたくない」という気持ちがあったのに明らかに”逃げの転職活動”をしていたので、その矛盾が悩みになっていることに気づきました。(それから数年して「これは逃げじゃないな」と思えるものに出会えたので退職→起業しました)


プロを目指すか就職するかで迷ったら

もしこれを読んでる人のなかに「プロ選手か一般企業か」の2択で悩んでる人がいて、「自分は年収や安定性で悩んでるな」と思うなら、少し立ち止まって「仮に一般企業より高くて安定した年収を得られるならプロ選手を目指すかな?」と自問してみると良いと思います。

そうすると案外「あれ、それでもまだ悩むぞ」となる自分に気づけるかもしれません。(「プロの厳しいトレーニングや練習や体調管理を何年も続けるのは自分は耐えられないや」とかとか)

「それでもプロを目指す!」と思うのであれば、なにも迷わなくていいんじゃないでしょうか。

Never too late

現在大学4年生の方々はすでに進路がきまっている人も多いと思います。もしかしたら「やっぱりプロ選手を目指してみれば良かった…」と思っている人もいるかもしれません。これは完全に私見ですが、まずはその会社で頑張ってみるのがいいと思います。悩みながらでも1度決めた進路ならまずは少しでも経験してみるべきです。

ここから先はまたの機会にしたいと思いますが、ひとことだけ言っておくと、Never too late、何事にも遅すぎるということはないと思います。1度やってみて「それでもやっぱり…」と感じたら、本当にやりたいことを目指せばいいと思います。

嬉しいです!また書きます!^^