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誰かのために、今日も人々は生きるのだ

あるバイト風景ーーー

今日もいたって普通に、それとなくバイト作業を行っていた。
最初は辛かった作業も、1か月経てばそうでもなくなる。

いつも見かけるお客様も、一緒に働く従業員も、
バイトの作業も、何も変わらないそんな毎日を、私たちは過ごすのだ。


いつも通り、言われたことを私は行っていた。
その作業は割と好きで、だからこのバイト先にしたというのもある。

でも、さすがに週4は退屈だ。何の面白みも、変化もない作業は。

だが、2つだけ楽しいと思える時がある。

1つは、お気に入りの曲がBGMとして店内に流れた時。

もう1つは、お客様に話しかけられた時。

「君は大学生だよね?大学行かなくていいの?」

「はい。大学4年で、3年の時に単位を全部取ってしまったので
 行かなくても大丈夫なんです。」

「じゃあ後は就活だけだね。」

「いえ、就活も終わってしまったので、今はバイトを頑張っています。」

「え、そうなの?偉い!頑張れ!」


そんな言葉が、どうしようもなく嬉しくなる時が、時々ある。

逆に、こういった言葉がないとバイトは続かないものなのかなと、
私はよく思うのだ。


バイト以外でも、人は生きている中で誰かと出会い、別れ、そしてまた出会う。

その人間関係の中で、喜ばれ、励まされ、感謝され、そんなときに幸せを感じるのが、人間という生きものなのだ。

そこに生きがいや、やりがいを感じる。

だから私たち人間は、生きていける。


ならば、その生きがいのために一生懸命になろう。

幸せに生きていくために。誰かのために。

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