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個人事業主・フリーランスの単価の決め方3ステップ!単価アップの方法も解説

働き方の多様化と国全体が副業を推進する流れもあり、個人事業主やフリーランスは年々増加しています。収入を安定させるために、単価の設定は非常に重要です。独立や開業を考えた時、自分のサービスや商品の単価をどう決めればよいかわからないといったお悩みはありませんか?

本記事では、適切に単価を設定する方法を3つのステップで解説します。また、ビジネスとして収入を安定させるために、単価アップの方法についても解説しますので、フリーランスや個人事業主で収入に不安のある方は、ぜひ参考にしてみてください。


単価の決め方3ステップ

単価の決め方について3つのステップで具体的に解説します。

ステップ1:売上・収入の目標金額を決める
ステップ2:時給換算する
ステップ3:クライアントの予算を理解する

ステップ1:売上・収入の目標金額を決める

まず最初に、自分が1ヶ月または1年で達成したい収入の目標金額を決めます。この目標金額をもとに単価を設定すれば、自分の働き方が見えてきます。目標金額を決める際は以下の点を考慮しましょう。

  • 生活費の見積もり:家賃や食費、光熱費など、毎月必要な生活費を把握します。副業であれば、本業にプラスしていくら稼げるようになりたいかを見積ります。

  • 貯金や投資:将来に備えて貯金をしたり、必要な投資資金を算出しましょう。例えば、スキルアップのための講座受講の費用や、設備投資、事務所やコワーキングスペースなどを借りる予定があるのかなどです。

  • 税金や社会保険料:忘れてはいけないのが、税金や社会保険料です。会社員として働く場合と大きく違うので、税理士などの専門家に相談して、事前に把握しておきましましょう。

以上を踏まえて、月収でどのくらい稼ぎたいか目標金額を決めます。そこから目標を達成するためには、どれくらいの単価で設定すればよいかを計算します。

また、市場の相場から単価を決める方法もありますが、影響されすぎると危険です。参考程度であればよいですが、価格競争になってしまったり、独自性がなくなってしまう可能性があります。「自分のスキルや価値をこの単価で提供する」と自分自身で決めることが重要です。

ステップ2:時給換算する

目標金額が決まったら、それを時給換算してみましょう。特に自分のサービスが時間単価で提供される場合(例えば、コンサルティングやデザイン、ライティングなど)には、このステップが不可欠です。

まずは、どれくらいの稼働時間を確保できるかを確認します。例えば、1ヶ月を週休2日で20営業日として1日に8時間働く場合、月の労働時間は160時間です。目標金額を30万円とすると、1時間あたりの単価が1,875円になります。

30万円 ÷ 160時間 = 1,875円

このように時給換算することで、自分の目標に合わせた単価が見えてきます。デザイナーやライターなどの成果物を納品する業種は、1つの案件にどれくらいの稼働時間が必要かを考えて、単価を計算するとよいでしょう。必要な工数と実働がわかれば、今後の働き方も具体的にイメージがつきます。

ステップ3:クライアントの予算を理解する

自分の単価をふまえて、クライアントの予算を理解することが重要です。クライアントの業界や規模によって、どの程度の予算感があるかは異なります。大企業であれば大型の案件などもありますが、中小企業やスタートアップ企業では、予算が限られている可能性があります。そのため相手の立場も考慮しながら、柔軟に提案することが大切です。

新規のクライアントの場合は特に注意が必要です。クライアントの満足する仕事ができれば、継続して契約となる可能性もあります。最初の契約であまりにも低すぎる単価を設定してしまうと、その後も低単価が続いてしまいます。予算よりも少し高い金額で提示し、自分の強みを活かした提案をすることが重要です。見積書の見せ方や提案方法などを工夫すると、より良い条件での交渉ができるでしょう。

個人事業主・フリーランスが単価アップする方法

個人事業主・フリーランスが単価アップする際は、ただ価格を上げるのではなく自分の価値をサービスに付加して単価を上げるとよいでしょう。以下に具体的な方法を解説します。

・競合相手の少ないポジションでスキルアップする
・クライアントとの信頼関係を作る
・クライアントの期待値を超える

競合相手の少ないポジションでスキルアップする

スキルが高くても、競合が多すぎると価格競争に巻き込まれる可能性があります。競合相手が少ないニッチな分野でスキルアップすると、単価を大きく上げることができます。

例えば、特定の業界や分野に特化した専門知識を持つことで、他との差別化ができます。「女性向け商品のデザインが得意なデザイナー」や「飲食業に強い税理士」など、自分の特性や実績を活かした営業ができると、高単価を提示しやすくなります。また最新の技術やシステム、トレンドに合わせて学び続けることで、常に高い市場価値を維持できるでしょう。

クライアントとの信頼関係を作る

クライアントは、基本的に信頼できる人に継続して仕事を依頼したいと思っています。単価を上げるためには、クライアントとの信頼関係を築くことが非常に重要です。信頼関係がしっかりと構築されていれば、クライアントは価格をあまり気にせず、再度依頼をしてくれたり、継続での契約をもらいやすくなります。

信頼を得るためには、納期を守るなどの基本的な部分を大切にし、仕事のスピードとミスの少なさを意識しましょう。まめなコミュニケーションは安心感を与え、ミスが多いと手間や時間をかけさせてしまいます。連絡が早く、丁寧な仕事をする相手をクライアントは信頼するので、何気ないことですが、意外とほかの人と差が付くポイントになります。

クライアントの期待値を超える

単価を上げるためには、クライアントの期待値を超えるサービスを提供することが非常に効果的です。クライアントが求めている以上の価値を提供することで、単価アップの交渉もしやすくなります。

これには、納品物や成果物の品質や独自性、納期の遵守だけでなく、追加の提案やアフターケアも含まれます。クライアントがどんなことに悩みや課題を抱えているのか、深掘りすることが大切です。

単価を低く設定するとどうなる?思わぬリスクも!?

単価を低く設定することは一見、案件を取りやすくなるというメリットのように感じます。しかし、長期的に見てリスクも多く存在します。以下にそのリスクを紹介します。

・収入が不安定になる
・クライアントの質が低くなる
・自身のスキルの評価が下がる

収入が不安定になる

単価を低く設定しすぎると、たくさんの仕事をこなす必要があります。これによって、時間的余裕がなくなり、他の案件を進めたり、スキルアップのために学んだりする余力がなくなってしまいます。低単価の案件に追われ、目標とする収入に届かなくなる可能性があります。

クライアントの要望が価格重視になる

低単価に設定すると、クライアントから価格が安いことを重要視される可能性があります。過度に値引きを要求されり、急なスケジュール・納期の変更、支払いが遅れるなどの問題が発生する原因ともなります。結果としてストレスや手間が増え、収入に悪い影響を与えるかもしれません。

自身のスキルの評価が下がる

単価を低く設定すると、自分のスキルやサービスの価値を低く見積もっていると捉えられることがあります。これにより、クライアントからの評価が下がるだけでなく、業界全体の相場にも影響を与えてしまう可能性があります。

まとめ

個人事業主・フリーランスが成功するためには、自分の単価を適切に設定し、クライアントと信頼関係を築くことが大切です。長期的に自分の価値を高めていけるよう、クライアントワークやスキルアップを継続し、安定した収入が得られるような戦略を立てるとよいでしょう。

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