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起業からの4年間を3,264字にまとめてみた

まえがき

来月9月半ばで起業してから4年が経ちます。この4年間を回想するブログを書いていましたが、余りにも波乱万丈過ぎて三国志的な長さにまで膨れ上がり、まだまだ時間がかかりそうです。しかし、弊社の投資家、支援者、読者、野次馬の方々から起業からの経緯を知りたいという声を頂いており、その要望に答えるため、3,264字のまとめを最初に作ることにしました。

要約

僕は会社員時代に起業のアイデアを思いつき、成功を確信したが、平均的な起業家が直面しないであろう「賭博黙示録カイジ」と「ゴルゴ13」的な状況に囚われた。しかし、僕は奇跡的に世界の底から這い上がる手段を見つけ、ゲームをひっくり返そうとしている。

1. 呉越同舟チームで投資家に迎合し動画メディア

有料購読型ニュースアプリは起業前の会社員の際、その有望さを確信したアイデアだった。だが、世界を知らない日本のベンチャーキャピタル(VC)を納得させるため、流行り物の「動画メディア」でカネを引っ張る算段をした。チームは様々な投資家やIT企業の紐付き人材で固められており、資金調達に全ふりした格好だったが、実際にはほぼ機能せず、個人技の戦いが多くを占めた。

2. 投資提案を断ると病気にかかる

動画をめぐっていざこざがあったが、最終的にはVCの代理人から企業価値2億円で3,000万円の投資提案があった。安く不透明かつ不要で有害な人材の採用が求められたので断った。VCの背後にある大手IT企業(以下、「乙」)の意向だろうか、僕を「調教」するための飲み会が開催され、過労状態で一気飲みを求められ、健康が崩壊した。1ヶ月半ダウンした後、病み上がりに知り合いと食事すると今度は食中毒に見舞われた(コイツは次に会ったときに「元気で良かったね」と言ってきた)。

3. 投資家からの秋波

ダウンのせいでそれまでやってきたことが崩壊したため、投資家に頼らないで会社を成長させられるようソフトウェア工学を独学していたところ、VCたちが「投資を受けに来い」というシグナルを送ってきた。

4. 罠と表現していいもの

投資家のなかにさすがに利害関係が一致するエンティティが一握りはいると踏んだが、現実は苛酷だった。基本的には罠と表現していいものが待っていた。乙に近いグループは共謀してウチをカタに嵌めようとしていた。それ以外の勢力も品行方正だったことは数えるほどしかない。業界は密度の高い談合を行っており、弊社は2019年の間、各種の工作にさらされ蜂の巣をつついたようだった。

5. 人間関係すべてをハイジャックされ孤立化

多くのVCをスクリーニングした後、その背後に居た乙は直接手を下す傾向を強めていった。彼らは僕の親族・友人・知人等の人間関係への包括的なローラー作戦を実行したとみられる。誰と話しても乙の傘下入りや投資家への服従を暗に求められる状態になった。人間関係を完全にハイジャックされたため僕は完全な孤立状態に置かれた。同時に尾行やデジタル追跡により行動が100%監視下に置かれてもいた。彼らは孤立化させた上で息のかかった人間をプロジェクトに挿し込もうとしてきた。その数は200人以上に上る。とても日本社会的な出来事である。

 6. 全部一人でやらざるを得なくなる

製品開発に関わる人材だけでなく、税理士、公認会計士、弁護士にまで乙とその他によるローラー作戦が敷かれた。住宅ローンや子供の教育費を抱える彼らは、弊社をハックするための邪悪な提案をしてきた。会社を支配下に置かれないため、僕は一人で製品を作り、コンテンツを作り、バックオフィス業務までやるという「トライアスロン」の参加者にならざるを得なかった。

7. 俺以外全員敵

おそらく普通の人はずっと行動監視(尾行)を受け、PCやスマホの中身を覗かれ、ことあるごとに監視を示唆されれば、神経がおかしくなるはずだ。でも海外でジャーナリストをやっていた僕はそういうのに慣れていた。また、乙の対抗馬としてとある会社に期待したこともあったが、その会社は秘密裏にウチを潰すよう動き、ときには乙と協力してウチを潰そうとすることさえした。

業界の人の多くは創業者を奴隷のように使うことに慣れている。僕のこともピラミッドの建設作業員のようにしたかったみたいだが、考えが甘かった。この業界が採用しているスキームの一部や密度の高い談合は違法性を指摘することは容易だろう。法知識が深い起業家やスタートアップからの民事訴訟にも余りにも脆弱だろう。崩壊寸前のジェンガのようなものだ。

8. 証拠は保全してあるからな

乙やその他による多面的かつ執拗なこの攻撃は少なくとも起業してから4年間続いている(正確には僕が日本に帰国した6年前からだ)。彼らは常に間に法人や個人を挟むことで、ダークな慣行との関係性を否定できるようにしているが、僕をナメすぎていたため、そのつながりを示唆する重大な証拠をいくつも残している。何人か証言する人もいるかも知れない。

9. 莫大なリスクを認識

東証一部上場の大手企業である乙やその他もろもろの郎党の行状を踏まえ、再度、業界について調査すると、乙、日系VC、日系IT企業に投資を募るメリットは薄く、身を持って知ったようにモラルに欠けた人々との取引はリスクがでかすぎることがわかった

10. ビジネスの有望性を証明

2020年初頭から僕は個人で状況を打開することにすべてを賭けることにした。フェイクニュースやプラットフォームをめぐる研究でさらに製品計画が確実性を増した。夏頃からサイトの利用者数が向上し、チャンスが到来した。僕はプライバシーに配慮した形でユーザーのデータを分析した結果、ビジネスの有望性を再び証明した。

11. 日本社会の住人だと忘れていた

この情報を基に事業計画を作り直し、今度はベンチャー業界とは異なる界隈に対して資金調達活動を行った。僕は長い旅路のせいで、自分が日本社会の住人であることを忘れていた。これは非常に時間がかかりそうだった。

12. 個人投資家からの調達に行き着く

個人投資家の方から投資提案をもらったことから、個人投資家に広く資金を募る可能性に行き着いた。「パンデミック相場」以降、株式市場では、ネット証券会社で市場に参入する個人投資家の台頭が続いている。これは未上場株でも起きてもおかしくないのではないか? 

11. 累計1,100万円調達に感謝

1口50万円で議決権なしの株式を売るスキームが確立され、2021年8月までに累計で1,100万円を集めることができた。投資していただいた皆さんには感謝してもしきれない。

12. 製品は非常に良い状態

2021年8月16日現在、ウチのサービスはサブスク型ニュースアプリをやるための最低限の機能はすでに実装済み。ベースラインのバーンレート(現金燃焼量)はたったの9万2,000円で、投じられるお金はストレートに重要な部分に投資される理想的な財務状況となっている。ビジネスの有望性の検証は2017年の段階でできており、2020年に行ったユーザーテストがそれを補完している。今後はコンテンツ、製品、マーケティングに資金を投じれば投じるほど、成長していく段階にある。

13. 今秋、再度個人投資家から募ります

最後に宣伝。一口50万円の10月頃のラウンドに向けて事前登録を募っております。事前登録者には優先的に投資ラウンドの案内を差し上げます。登録は以下のからメールアドレスだけの記入で済みます。登録には義務は一切ともないません。すでに多くの人に登録を頂いています。

14. 弊社の情報はこちら

弊社のビジネスに関する情報はこちらから。

今後もnoteやYouTube、TwitterでIR情報を追加していきます。具体的な日程は来月以降に決定します。追ってお知らせします。

関連する情報は以下に貼り付けておきます。

追記1:日本の業界を迂回して海外投資家との取引を目指す

僕の認識だと、日本は戦後の焼け野原の状態なので、個人投資家の方から投資を集め終えた後は、日本のプレイヤーを挟まず海外投資家との取引を目指したいと思っています。デフレの日本で値付けられるのは苦しく、海外のプレイヤーとの取引が会社として一番メリットがあります。

追記2:より克明な回想録も準備中です

もっと詳細に迫った話になるため楽しみにしてください。今回のブログの関連ブログを置いておきます。

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