男性教員育休のすすめ#5 信用貯金を貯める

教員が育休を取得する1年前に始めることを前回までの記事で書いてきました。

今回は育休取得前の1年間を通して行った方がいいことについてです。

タイトルにもある通り、信用貯金を貯めるということです。

同僚の先生方や勤務している学校の児童・生徒からの信用貯金を貯めておくことで、育休に入るときや復帰した後によりよい効果をもたらしてくれるのではないかなと思います。

育休は権利だ!とは言っても、自分が後ろめたさなく、そして気持ちよく育休に入るためには信用貯金を貯めておく必要があります。

具体的にどうやって信用貯金を貯めればよいか、自分の考えを書いていきます。


まず、同僚の先生方の信用貯金を高める方法についてですが、

できる限り仕事を引き受ける

ことだと考えます。

人それぞれ得意不得意があります。そして、でき得ることもあれば、絶対にできないこともあるでしょう。
ですので、自分の得意分野や頑張ったらできる仕事を、できる限り引き受けるようにしました。
自分は名ばかりになってしまったものもありますが、6学年主任や体育主任、特別活動主任(児童会活動含む)や市の研究授業の授業者、キャリア教育主任を育休取得前の1年間で引き受けて働きました。

多くの仕事を引き受けると、時間、体力共に消耗しますが、与えられた仕事を一生懸命行い、一定の成果を生むことで、同僚の先生方の信用は高まっていきます。

また、業務だけでなく、職員室などで困っている先生がいたら、見て見ぬふりをせずに助けようと意識することが大切だと思います。
自分はICT関係の業務が得意であったため、パソコン関係で困っている方がいたときには、自分の仕事の手を止めて、そちらに行くようにしていました。

ここまで同僚の先生方の信用貯金を高める方法について書いてきましたが、できる限り仕事を引き受けた結果、自分自身が疲弊してしまったら元も子もありません。
できないことは勇気をもってできませんと言うなど、自分を大切にしながら、やれることをやれる範囲で頑張ろうという意識も大切ではないかと思います。


次に児童生徒の信用貯金を高める方法ですが、

授業・学級経営に力を入れる

ことに尽きます。
学級担任をもたれている方は、よりよい学級経営を行うことで児童生徒の信用が高まります。児童生徒の信用が高まると、児童生徒だけではなくその保護者や兄弟にも好意的な印象をもってもらえることでしょう。
これは、授業についても同様だと思います。

この先生はいい先生だぞ!と思ってもらえることに成功した場合は、今勤めている学校にいるうちはその好循環が続いていくことでしょう。

結果的に育休に入るときや、育休から復帰するときにもアドバンテージとなって、自分に返ってきます。

日頃から授業や学級経営に力を入れる必要があることは言うまでもありませんが、育休に入る前はより意識していくとよいと思います。


ぜひ、自分の信用貯金を貯めるという視点をもって、育休取得前の1年間を過ごしてみてください。

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