①歯医者の記憶

遠い記憶を辿ると3歳か4歳ぐらいまで遡ることができる。今となってもイヤな思い出でありトラウマと言っていいだろう。

昔の歯医者は薬は瓶でアルコールランプの火が揺らめていた。器具のカチャッという音と照明の光。そして治療のドリルはアームに紐があってモーターの回転を伝えていた。あの光景は今も鮮明に脳裏にある。

歯医者にあるビッグイベントといえば、あの麻酔を打つときの痛みと麻酔液が歯茎に入る違和感と苦い味。思い出すだけで背中がゾワッとする。子供にとってはただただ拷問のように地獄の時間。

この体験が約50年経っても蘇ることであり、後にある歯医者と大喧嘩を引き起こすことになる。