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さよなら炊飯器

タイトルどおり、炊飯器とお別れをした。

生活が変わるため、炊飯器をはじめ、家具、家電をいろんな人に譲ったり売ったりして捌いた。

淡々と処理していたが、炊飯器だけは、渡す前になんだかさみしい気持ちになってしまった。
というのも唯一、ひとり暮らしをはじめた当初から手元にある家電で、いちばんよく使ったと思えるからだ。

これがわたしの炊飯器。
至って普通です。

この日、ヒィヒィ言いながら冷蔵庫の掃除をしたあとに炊飯器を綺麗にしていたら、ちいさくってころんとしていてなんだかおもちゃみたいだなって思った。
こんな小さいのにご飯を何回炊いてくれたんだろう。
たまに変わり種で、ガトーショコラ風ケーキとか、サムゲタン風ななにかとかもこの炊飯器で作ったな。

ちなみにサムゲタン風ななにかはこれ。

3合炊きだから、吹きこぼれにビビって水分を減らしたら見事に焦げた。
でもこのおこげが美味しくて。
お肉もとろとろになっていたし、また作ろうと思って結局2回目を作らないまま、さよならだった…。


思い出というのは身近すぎて気にもとめなかった物にこそ深く刻まれているのかもしれない。

炊飯器を抱いて磨きながら、きちんと綺麗にしてあげたことあんまりなかったなぁとか、そんな後悔を思いながら、次に使う人よ、いっぱいこれでお米炊いて、たまには綺麗にしてあげてね、って思った。

ありがとう、元気でね、炊飯器。

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