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プログラミングスクール業界の闇?

はじめに

注目を集めそうなタイトルを付けてみましたが、もちろん他社の批判などではありませんので、あしからず。

自己紹介

2016年から2020年まで株式会社メルカリで人事労務を担当。
エンジニア採用の経験はありませんでしたが、労務として入社後に接するエンジニアをみていて、どんなに優秀(と言われている)なエンジニアであっても活躍できない場合等を目にする中でミスマッチの無い採用やエンジニア育成に興味を持ちました。2020年より現職。
エンジニア採用、プログラミングについては勉強中です。
※なお、このnoteではITエンジニアをエンジニアと呼んでいます。

プログラミングスクールの闇とは?

エンジニアについて素人な私がプログラミングスクールに勤め、社内や受講希望者から見聞きする中で、なんだか色々とズレてるなぁと感じた部分をいくつか取り上げてみたいと思います。

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世の中でエンジニア不足(エンジニアの採用が難しい)と言われているが、スタートアップを中心として即戦力採用を求め、スクール出身者(未経験)の一律選考拒否となっている会社も多いことを知りました。

合理的に考えればそうなんだろうけど、何かそれって寂しいな。人を見て判断して欲しいなぁと。。。。

背景にはスクールが乱立し、興味がないけどとりあえず応募しましょう。という指導もあるのか、スクールやプログラミングスクールの受講生が増えるにつれて、採用担当者を悩ます問題となっているのではないかと感じます。

こうした状態はエンジニア採用をさらに混沌とさせているのではないかと思っています。

採用でしっかりと向き合う会社を増やしたい。その為に向き合える(自身を持って紹介できる人材/おしょーお墨付き)人材を輩出したい。

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スクールは何を教えるところなのか?また、職業としてのエンジニアとの違いもあるのではないかと思います。

スクールはエンジニアあくまでもきっかけを提供する場であり、考え方、マインド等を身につけたあとは、自ら学び続ける姿勢が必要です。

自ら学び続けることに必要なこと、それは「楽して稼げそう」といったものではなく、強い興味関心と好きと言える気持ちなのではないかと思います。

プログラミングが好き、エンジニアとして就職したいというだけでなく、その先をイメージする必要があるのではないかと思います。

メルカリのLadderはその先を考えるのに参考になりそう

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プログラミングを大学、高専等(主に理系)で学ぶ学生が増えたので、そうした学生を採用する企業も増えました。しかしながら、文系出身であっても就職活動において本人の希望と、面接等での見立てから会社が適性を判断し、未経験の文系出身者をエンジニアとして採用する会社もあるのではないかと思います。

しかしながら、話を聞いていると、面接等だけで適性を判断するのは難しく、論理的思考力がありそう。といったもので採用し、本人も苦しみ、会社も伸び悩みや離職といった課題を持っている会社があるのではないかと感じています。

この傾向はコロナ禍におけるリモートワークにより顕著にあらわれているのではないかと感じます。こんな採用やめて欲しい(エンジニアに限ったことではないですが)

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プログラミングを大学、高専等(主に理系)で学ぶ学生が増えたので、そうした学生を採用する企業も増えました。また、一部の大学等に限定して採用する

また、エンジニア採用の新卒に関しては理系が中心で、文系に進学したけれど、エンジニア就職を目指す学生にはなかなか門戸が開かれていないようにも感じて、そうした状況を少し変化させられればと考えています。

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JISA発表の「情報サービス産業基本統計調査」ではITエンジニアのうち20%程度とされていますが、肌感覚としてはさらに少なく10%台なのではないかと感じます。D&Iの観点から採用数を増やしたいと感じられている企業が多いと思いますが、理系学生における男女割合からして、理系学生に絞っていればいつまで経っても数も活躍するエンジニアも育っていかないんだろうなぁと思います。

闇の先に見える光

あたりまえのことしか書いてないんですが、スクール側、企業側ともにズレがあり、ミスマッチを解消する必要があるのではないかと感じています。ここからはめちゃ地道な活動あるのみっぽいです。

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どんなエンジニアを育成するか?

(全ての人が仕事をする上で大切なことは?と考えてみました)

エンジニアに限らず、仕事において必要な基礎力として、自ら学び続ける力/自ら問い(仮説や目標)を立てる力が必要なのではないかと考えています

前職を含めエンジニアと接する中で本当に勉強熱心(自ら学びの場を企画したり、情報発信、学んだことをアウトプットする)だと感じています。そうしたエンジニアカルチャーは簡単に身に付くものではありません。

また根底にはやりたいからやっている。好きといった気持ちや好奇心が欠かせないのではないかと思います。

そして、自ら問いを立て、実行、仮説検証していくPDCAを回し続けることで、自らが成長していける人材を育成したいと考えています。

また、ただコードを書くことが好き、一人で仕事ができそう、フリーランスで稼げそうといった形でではなく、チーム開発等を通じてコミュニケーションをとりながら、チームでものづくりを行うことを体験してもらいたいと思っています。

日頃、カウンセリング等を通じて20代の若手層の話を聞くことが多いのですが、学生と社会人との違いとして、目に見え、比較しやすい成績や学歴で比較できなくなり、自信を失う人が一定数いるのではないかと感じています。他人と比べるのではなく、自らで課題を発見、目標設定をし、学び、進んでいける人材が求められていると感じています。

企業の人事の変化(挑戦したいこと)

スクールと企業の間にある隔たり、認識の違い、ミスマッチを解消し、一体となった人材育成が求められているのではないかと感じています。

例として、SanSan創業者の寺田さんの神山での取り組みやメルカリのBuild@Mercariなどがありますが、産業界はより社外、10代の学生の人材育成に投資をする時代が訪れると期待しています。

CODEGYM Academy開始

今回、株式会社LABOTではCOVID-19によって影響(退学、留学の中止など)を受けられた方や22年、23年卒業予定の学生さんを中心として、無償のプログラミング学習の機会を提供を行うことになりました。

多くの企業にこうした想いに賛同頂き、実現できることはとても嬉しく、身の引き締まる想いです。

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一人でも多くの学生さんと企業をつなぐことができればと思っています。

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最後に

興味を持って下さった人事やエンジニアの方はぜひご連絡、お話させて頂ければと思います。

なお、クラウドファンディングも開始しておりますので、将来のエンジニアを育成する為にみなさまのお力添えを頂ければ嬉しいです。


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