卒業と旅立ち

私は寂しかったのだと思う。

卒業式。退場の場面。

みんなの前に立つ。

ああ。本当に終わりなんだな。

そう考えたらとめどなく涙が溢れてしまった。

必死に我慢してこぼれるぐらいで耐えていたのだが、どうやってもダメだった。

とめどなく溢れすぎて起立の合図が良くわからなくなってタイミングを絶妙に外してしまった。

とめどなく溢れる涙の先には晴れやかで幸せな気持ちが溢れてきた。

温かくてアットホームで幸せな時間だった。

保護者も私達もみんなが家族のような時間。

笑いあり涙あり。

それがいつもの毎日だったから。

それが凝縮された最後までの月日。

そこにあるのはお互いの信頼関係。

任せるから頑張る。
失敗してもまたチャンスがあるから頑張る。
何でも話すから何でも話してくれる。
言ってることとやってることが同じだから納得できる。

自由と責任。
自主自律。
性善説のマネジメント。

自分がこうありたい、こうなって欲しい、こう願っていた世界がそこにはあった。

だから終わるのが寂しかった。
もっと見たかったのだろう。

どこまで行くのだろうかこの子たちは。

と。

長期休業も経験した。
延期や中止や制限はクソほどあった。
無念や悔しさや憤りもたくさん感じた。

でも。

ぐっとこらえてアイデアを捻り出し、動き回ってやれることやりまくった。

チャレンジしよう。
やれることやってみよう。
先生たちもチャレンジだ。
それを楽しんでいこう。

コロナ禍の影響もあり帰国生や転入で20人以上人数が増えた。
その度に受け入れ、巻き込み、サポートし合って、あっという間に仲間にしていった。

いつも職員室で話していた。
凄いなこの子たち。凄いよ本当に。

凄いと思うから、まだできる、もっとできるとお互いに出せるものだしまくった。

だから寂しいのかもしれない。

ああ。

もっともっとどこまで行くのか見ていたい。
でももう見ることはできない。

という寂しさなのだと思う。

私たちがいなくても大きく成長してくれるはずだ。

という寂しさもあると思う。

でも。やっぱり。

あー。本当に楽しかった。

とてもとても幸福感に包まれている。

また、イチから頑張ろう。
お互いに。

とは思っているが
まだ全くエンジンはかかっていない(笑)

そのうちエンジンはかけようと、余韻に浸りつつ残務作業を進めております。

ということで、残務作業の一つとして、、、、

国語の授業で全員で創作した
「勝手に電子書籍卒業文集創っちゃいました」作品を公開して終わりにいたします。

青くて大きな空を楽しみながら翔んでいくことをイメージして題名を付けています。
破茶滅茶作品集で日本語、英語、長文、短文、物語文、論説文、ポエム何でもありですのでご堪能下さい。

なお、私の注目ポイントはペンネームです。
ペンネームがおもしろくて最高です。

https://r.binb.jp/epm/e1_196582_24072021162525/


では皆さま。

よき夜を。
よき日々を。

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