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炎上必至!?⑧「統合失調症は治る!」そう言い切ってみたらどうなる!?

【統合失調症】

割と身近になっているのかもしれない・・・
と錯覚するほど診断名としてこれをもらってる方は多い。

主な症状として感情の起伏が激しくなるってのもあるようですが、
それよりも最も診断の基準に置かれてるのは、

幻聴

幻覚

でしょうか。

現実には無い声や音が聞こえてしまう。
現実にはそうでないのにそう見えてしまったり、
無いものが見えてしまったり、
それっぽい事を精神科で訴えると下される診断が【統合失調症】です。

現在の精神医療の世界ではドーパミンの過剰分泌による
脳の過剰反応という認識が強く、そこに対する投薬治療が
常套策とされていますが、

僕は

そもそもドーパミンの過剰分泌が
何を原因に起こるようになったのか?


遺伝であるという説も強く用いられてもいますが、
しっかりクライアントさんの話を聴かせていただくと、
意図的にそうならざるを得なかった状況が過去にあった方が多い事実から

そこは無視してはいけない気がしています。


あるクライアントさんであれば、

幼少期から父親が威厳のあるお医者さんで、強く厳しく育てられ、
出来ないと、怒鳴られる。母親もかばうでもなく、父に低頭するだけ。
その家庭環境の中で、父親の顔色、機嫌を伺う日々だったそうな。

またあるクライアントさんは

学生時代に頻繁なからかいを受け続け、バカにされながらも学校へ。
ある時から、からかいの中心だった不良達が家の前に集まるようになり、
外の様子を気にしなくてはならない日々を過ごす事になった。

また別のクライアントさんは

幼少期から学校の先生である父親とピシッと教育熱心な母に育てられ、
弟と比べられる日々。弟は優秀で、自分は結果が振るわず、
最終的には精神疾患になってしまう。
その状態に対して心の無い言葉を浴びせられ、人の目、弟の目に触れぬ様
母に言われたままに引きこもりの日々を送っていた。

全てのクライアントさんに共通しているのは

過剰に人の声や人の姿を意識する(ストレスを受け続ける形で)
そんな時間がある程度長期に渡って存在しているって事です。

最近よく、ララホームという施設の中でもお話しするんですが、
処世術の意味合いで

誰かの声を気にし続けねばならない。
誰かの姿を気にし続けねばならない。

そんな必要性を自身に課していったら、
何かしら脳にも影響が出てくるのではなかろうか・・・?

無論、人体実験を行わねばわからないような事なので
完全に証明される事はない仮定でしかありませんが、

僕は、

可能性としてこれを語っていく方が
遺伝や脳内物質の過剰反応と言われるよりは希望があると感じる。

有効とされる治療法の中に
心理教育や精神的なリハビリなんてのが挙げられていますが、

その具体的な方法手段は作業療法やSSTという生活技能訓練、病状理解と
自身の出来る事出来ない事の明確化などなど・・・なんですが、

上記の通り、人が気になって仕方なかったり、人の声におびえたり
そういう根本的なところの見直し(必要性を問うやりとりやリハビリ)
を積極的に行わねば、

【統合失調症】を生み出したマインドは変わらない訳で・・・

再発が多いとされるのもそういう事だと思います。

僕の施設では当然の様にそこをやっていますが・・・
実際難しいのが、心理教育を精神科でバッチリ受けてらっしゃる方の場合、

処世術だった、猜疑心に対してアプローチを開始して、
少しでも負荷(ストレス)を感じたら、やっぱり!!!って感じで
妄想、幻想、幻覚、幻聴を重んじるような
発言を繰り返したりしてしまいます。

統合失調症はそういう病気だから!

と言わんばかりになってくるんです。

医学的には【回復期】と呼ばれる時期には
患者さんも心地良さ、改善を実感しており、前向きなんですが、
再発の恐れは軽視してはならない!ってところで、
その時期こそ慎重に過ごすべきだ!という指導を
医師から受けている方が多いんです。

すると・・・

当然ですが、心地良い、急性期や消耗期と呼ばれる自暴自棄に近い状態より
今が心地良い訳ですから、
回復期の中でのんびり過ごすような感覚になります。
それがその方の人生の結末であれば、いいんでしょうが・・・。
夢や願いをまだまだ描き、努力していい年齢の方であれば、何とも切ない。


実際、過去の振り返りから原因を知り、
現状を冷静に捉え直してもらい、幻聴、幻覚に対して必要ない!
と言う感覚を持とうと、具体的に努力をされた方の中には

「幻聴の頻度が減りました!」
「幻覚は・・・あ、ないですね!」

なんて言い切ってくださる方も多いです。

自身が生きる為に必要としてきた猜疑心。
そこから始まった可能性がある幻聴や幻覚。

猜疑心を解いていく事。

それが最善だと僕は考えます。


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