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炎上必至!?⑨「解離性同一性障がいは治る!」そう言い切ってみたらどう?

一般の方がわかりやすい感じで言えば、
【多重人格】などの症状が出ている方に対しての診断になります。

しかしながら、多重人格に限定すると若干のズレが生まれてしまうんで、
ちょっとわかりづらくなるかもしれませんが、医学的な説明をすると、

あなたが普段感じている自分という存在が不確かになっていくような病。

夏は暑いと感じて、服を薄着にするっていうような思考と行動の一致は
ごくごく当たり前に行われていますよね?
また薄着で出歩いているという事も含めて、
しっかりと選択決定の記憶があって、
あなたは日常を違和感なく過ごしてます。

が、

例えば、今が夏である、暑いって事も何処か実感のないまま、
気が付いたらダウンジャケットを着て外に出ていたらどうでしょう?
周りからは変な目で見られつつ・・・自分も暑いとは感じているが・・・、
何故・・・自分がダウンジャケットを着てるかわからない。

なんならマスクもして、深くニット帽も被り、サングラスまでして・・・
自分は何をしているんだろう・・・?

離人感とも呼ばれますが、そういう感覚も含め、
記憶の全般、また、一部が欠如しているような状態。

自分と言う人間と、記憶、意識、
それが分離しているような感覚に襲われる病です。

幼少期の出来事は人にとって大きい☆

精神科の方で主としている治療はやはり他と同じで投薬による精神の安定。
その安定を維持している中での心理的な治療が必要とされていますが、
僕のところにやってくる方々で言えば・・・

全く以て心理的な治療が進んでいない印象です。

その原因について考えれば至極当たり前っちゃ当たり前の
現状の問題点が見えてきます。

まず、解離性同一性障がいの原因と呼ばれるものを知る事から必要です。

そもそも前述したような事が何故起こるのか??

現在の精神医学の世界では主な原因として
強いストレス環境、状況が挙げられています。


幼少期からずーっと暴言、暴力を受け続けていた子供がいたとして・・・
そのつらさ、苦しさに対して順応していくのが
人間が本能的に持つ力な訳ですが・・・その順応の仕方は千差万別。

自分の意識をしっかり持ちながら、自分を蔑んだり、内省を繰り返し、
処世術として親の言う事を全力で聞く事で事態が好転すれば、
それがそのまま大人になっても行動の基礎になっていくでしょうし、
その基礎が人への恐怖として出れば対人恐怖とでも言われるんでしょう。

例えば、その順応、対処の仕方に・・・

別人格を持ってきたとすれば・・・?
意識のシャットダウンのようなものが行われたとすれば・・・?

終わらない暴言、暴力に対して、自分という存在で向き合うのが
辛すぎるっていう状態が続けば、

別人格に苦しみを受けてもらう事で「順応、成功!」
捉えるかもしれませんし、

シャットダウンする事で、記憶しない事で「自分を守れた!」
捉えられてしまうかもしれません。


解離性同一性障がいの治療の際に大事にすべき事の中に・・・

安全、安心な場の確保

が多く挙げられています。

これはつまり、

解離性同一性障がいと呼ばれる方々が
自身の安全、安心確保の為にその症状を生み出している

という事を前提にしているからこそだと思っています。

自由である。そんな幼少期を思いっきり過ごしてもらう☆
結果、最も生きる上で大切な自発性が育まれていくんです。

しかし、僕は多くの精神疾患、精神障がいの方と接して来て、
彼らの多くは、

自身の安心安全の確保の為に疾患症状や障がい特性を守ろうとしている

そう感じる事が少なくありません。

解離性同一性障がいの方も例外ではありません。

投薬などで心が少し穏やかになったとして、
さあ、自身の解離の症状を手放そうと即座に頑張れるかというと、
そうではないのが当たり前ではないでしょうか?

何故なら、長年自分を守るために必要だった意識です。

それを手放す事を決意できるほど、
周りが安心、安全なものに投薬程度でなる訳がないんです。

良い顔wこういう顔を見てるとのびのび出来てるって確信が持てて、安心します。勝手にw

心理教育なり、心理療法というのはある程度の負荷がかかるものです。

何故ならば、

自身の思い込み、確信を塗り替えるべく行われるものだからです。

医療現場だけでは、そこまでのアプローチは難しいんだろうと思います。
主治医との距離が近いのもありますし、その指示が絶対!だとすれば、
この負荷・・・患者の訴えはどうでしょう?どうなるでしょう?

また、記憶が飛んだり、人格が変わったりするクライアントさんに対して、
蜜に時間を取りながら対応し続ける事が出来るでしょうか?

僕が今まで対応させていただいた方の中で
ハッキリとした改善が見られた方は決まって

強い意志で症状の改善を願っていました。

本当に難しいと思います。

ご本人がこれで良い!と言い切ってる例も沢山あります。
その場合は、どんなに不安定であっても、
やはりその方の処世術として必要な事という認識が強い訳ですから、
周りの人間がとやかく言うのはおかしなことにもなります。

本当に難しいところです。

なんせ、不安定で、困っているからこその相談な訳ですからね。


でも、まあ、それはどの病でも同じですね。


とても大切なのはご本人の本気度って事ですね。

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